<あしなが育英会>奨学金希望者が過去最多 格差拡大影響か←貴方も目の前のPCから募金できる。

◆記事:<あしなが育英会>奨学金希望者が過去最多 格差拡大影響か

病気や災害、自殺などで親を亡くした学生を支援する「あしなが育英会」(玉井義臣会長)に、高校進学の奨学金を希望した中学卒業生が今春、過去最多の1360人になった。

奨学生の総数も増え、年間の貸与予定総額は93年の発足以来初めて20億円を超えた。

同会は「大企業が景気回復する一方で、母親のパート収入が減った遺児は高校進学もあきらめざるをえない」と格差拡大の実態を訴え、寄付を増やす新たな方法を検討している。

同会が今年度、奨学金貸与を予定する高校・大学生らは5343人。貸与額は20億5000万円で、前年度の実績より8・3%増えた。

貸与している母子家庭の平均勤労年収は131万円で、一般家庭の3割未満という。

奨学金は学生街頭募金や定期的に寄付をする「あしながさん」に支えられているが、繰越金は年々減っている。

秋には新規あしながさん募集キャンペーンを実施し、ホームページからも寄付できる仕組みも導入する。

春の街頭募金は30日まで、全国250カ所で行われる。郵便振替(00140―4―187062 あしなが学生募金事務局)は随時受け付け。



◇善意無駄にせぬ

「奨学金を知らなければ、娘の高校受験は難しかった」。埼玉県の母親(44)はそう話す。昨秋、乳がんの手術を受け、今年1月には会社員の夫がくも膜下出血で急逝。

学校に同会の奨学金を紹介され、長女(16)は県立の進学校に合格した。

工場でのパートは時給750円。抗がん剤の副作用で月の半分も働けず、社会保険を払うと手取りは2万円程度の月もある。高校の月額授業料とほぼ同額だ。

高校生になった娘は毎日、夜遅くまで勉強している。

母親は「善意を決して無駄にせぬよう、娘も頑張り、私も早く元気になりたい」という。(毎日新聞) - 4月29日21時3分更新


◆コメント:ゴタゴタ理屈を言う前に、皆、ひとり300円募金すれば良いのだ。

本人に責任がないのに、経済的に困っている人がいる。学校にすら進学できない子供がいる。

余裕がある人は、困っている人を助けるべきだ。

私はいつも、論理性とか、合理性とか理屈っぽいことを書くが、本件に関して、小難しい理屈は要らぬ。



総務省統計局のデータによれば、平成16年4月1日の現在、日本の総人口は1億2770万人である。

うち、子供(15歳未満)は1781万人である。子供でもケータイやらiPodを持っているのだから、募金できない筈はないが、とりあえず外して考える。

つまり、日本に「大人」は約1億1千万人もいる。

その中には、記事に書かれている、奨学金を必要とする人も含まれているわけだが、後述するが、5000人とか6000人だ。誤差の範囲内と言って良い。

1億1千万もの大人がいて、病気や災害、事故・自殺などで親を亡くした家族、こどもたちを助けられない社会があって良いのだろうか?

高校進学の奨学金を希望した中学卒業生が今春、過去最多の1,360人

同会(あしなが育英会)が今年度、奨学金貸与を予定する高校・大学生らは5,343人。合計6,703.人。

潜在的にはもっといるだろうが、とりあえず、たった6,700人だ。


世の中には他にも困っている人はいるだろう。それは分かっている。
しかしながら、1億人の大人がいて、6,700人の子供達が困っているのを助けられない、という状況はどう考えても理不尽だ。

一人10円でも10億円。100円なら100億円だ。

今年度の奨学金貸与(寄付じゃないよ。貸すんだよ)額が20億5000万円だという。100億円あれば、随分助かるだろう。

くどいようだが、一人100円の募金もイヤだというのは、あまりにも冷たくないか?


◆貴方は今、目の前のPCから直ちにあしなが育英会に募金出来る。

前段落の見出しに一人300円と書いたのは、Yahoo!ボランティアから、あしなが育英会に募金する最低金額が300円(最高3,000円)だからだ。リンク先には他の募金も色々あるが、全部の状況を説明するときりがないから、今回は「あしなが育英会」に話を絞る。
募金は、ここから行う。

壁紙をカードで購入した代金が、募金になる。壁紙自体はたいしたことはないが、関係ない。


◆自殺遺児が小泉純一郎を訪ねたときの冷たい顔が私は忘れられないのである。

あしながについては過去に何度か書いた。これが、一回目。これが、二回目だ。
募金を必要とする人は他にもいることは承知しているが、私が「あしなが」に固執するのは、以前、交通遺児の代表が首相官邸を訪れ、小泉首相に陳情したときの映像が脳裏に焼き付いて離れないからだ。

小泉純一郎は、その子の目を決して見ようとしなかったのである。
その氷のように冷たい表情が、少年の失望した表情と共に、記憶から消したくても消えないのである。なんという男だ、と思った。



「冬ソナ」のチェ・ジウや、日韓親善大使の「藤原紀香」や、フィギュアの「荒川静香」と面談したときの表情とのあまりの違い!

私は「こいつは、まっとうな人間ではない。」と確信している。


◆「偽善」と言いたければ言うがいい。

もう一度書くと、「あしなが育英会」とは事故・自殺・病気などで親(主に父親)を失い経済的に困窮し、進学したくても出来ない子供を援助するシステムである。

口座振替で毎月1,000円募金するという方法もあるし、街頭募金に応ずるのも良いが、兎にも角にも、今の世の中、このPCとネットに接続できる環境と、カードがあればすぐに募金できるのである。



「募金をしない理由」はいくらでも考えることが出来る。

「カネを出して良いことをしたつもりになっている偽善者」などと、言う奴もいる。自己陶酔というわけか。てめえは単なるケチのくせに。

「たかがカネ」じゃないぞ。たとえ、千円だろうが、500円だろうが、私が額に汗して働いたカネだ。



そういうことを言いたければ言うがいい。

私はいつもあしながにネットで募金している。

私自身、病気をしたから会社の給料は半分に、ボーナスは三分の一だ。しかしそれでも食える。

子供を学校に通わせることも出来る。こうしてパソコンまで買っている。まだ平気だ。



記事を読んで頂きたい。

父親が亡くなった上に、母親が乳ガンになり、ただでさえ安いパートの給料なのに、月の半分も働けず、手取りが月に2万円という家庭があるという。

これを黙ってみていられるものか。


by j6ngt | 2006-04-29 23:33 | 小泉政権


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