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オーディオブックというもの。アイ文庫ってご存じですか?

◆プロによる日本語の朗読を聴くと、大変興味深い。

 

  日本語を朗読する専門家のなかで、もっとも、なじみが深いのは、NHKのニュースアナウンサーであろう。

 あれも、勿論、大変な仕事だ。

 我々は母国語である日本語を朗読することなど、極く、易しいことであると考えがちになるが、それは、とんでもない勘違いである。

 ウソだと思ったら、あなたの手元にある新聞のどの記事でもよい。 ほんの一節でよいから声に出して読み、録音して、自分で聴いてみると良い。

 プロのアナウンサーの発音、イントネーションが如何に明瞭で、訓練を要するものであるか、良く分かるだろう。そして、自分の音読が如何にモゴモゴしていて、何を言っているのかわかりにくいことに唖然とするであろう。


◆小説の朗読を聴いてみるともっと面白い。

 

 ニュースが悪いというわけではないが、文学作品は、どの言語においても、その表現力を最大に引き出す「言葉の芸術」である。

 勿論、黙読していても十分に面白いのだけれども、これを、音声の専門家、すなわち、俳優さんや声優さん達が如何に表現するかを聴くと、大変に興味深い。

 最近、偶然に発見した、アイ文庫というサイトを拝見、拝聴した。

 ご覧になれば分かるが、無料、有料のコンテンツがあり、今は、漱石の「草枕」の音読を無料で聴くことが出来る。

 勿論、一度に全部を音読したら、大変な時間になるので、毎日少しずつ配信している。

 私の好きな「坊っちゃん」などは既に無料の配信は終了しているが、とにかく、色々な媒体を用いて、CD通販もしているし、電子文庫パピレスにオーディオブックのコーナーがあるとは、知らなかったが、電子書店パピレス 検索:[発行]アイ文庫をご覧になれば分かるように、既にかなりのオーディオ・ブック(「音声本」とでも訳すのでしょうかね?)を買うことが出来る。

 勿論、プロの声優さんが朗読する、という付加価値が加わっているので、紙の本に比べたら割高だ。

「坊っちゃん」は11節に分けて売られていて、それぞれが、525円するから、全部買ったら、5700円以上する。しかし、面白い。


◆余談だが、ロンドンでは現代小説のオーディオブックを、普通に本屋で売っていたのです。

 ロンドンに駐在していたときに、現地の本屋に行って驚いたのは、あちらでは、文学作品を朗読したテープ(当時はまだテープでした)を、古典は勿論、現代のミステリー、サスペンスのたぐい(フリーマントル、ジェフリー・アーチャー、フレデリック・フォーサイス、パトリシア・コーンウェルなどなど)がどんどん売られているのだ。

 これは、別に「文盲」や「視覚障害者」の為ばかりではない。

 一応インテリ層の人間に確認した(イギリスは階級社会だ)のだが、「詩や小説を聴く」という習慣は、以前から定着しているのだそうだ。

 日本で思いつくのは、落語のテープ(もっと昔は落語のアナログレコード、LPというやつ)だ。これは、昔から沢山ある。ところが、どういう訳か、散文の文学作品をプロが朗読したものを聴くという習慣がない。

 どうして、この違いが出たのかは、考え出すと、一冊の本ぐらい書けそうだから、ここでは、止めておく。


◆自分の文章をプロに音読してもらったら・・・と想像して見る。

 

 さて、文豪の作品のが音読されているのを聴いて、ふと、考えた。

 恐れ多くて、今、そんなことを依頼する気はないのだが、一度でよいから、自分の書いた文章の中で、比較的出来が良いものを、プロの声優さんが音読してくださったら、どのように聞こえるだろう、と想像してしまった。

 因みに、アイ文庫さんでは、それなりのものをお支払いすれば相談に乗ってくださるようで、問い合わせフォームがある。

 いやー、でも、やっぱり、ちょっと、恥ずかしいな。

 それでも、将来的には、結構、役者さんの仕事として面白い分野になるのではないだろうか。

 面白いというか、他にも役者さんは大勢いるし、劇団はあまた存在しているが、失礼ながら、大抵、芝居などというのは儲からないから、とりあえず、経済的な基盤を確立する一手段となりうるのではないか、と考えたのだ。

 日本で、モノやサービスを売るのに成功するためには、「ブーム」を作ることだ。短期間で燃え尽きるかもし知れないが、少なくとも、「ブーム」の最中の日本人の熱狂はすごいから、かなりの収益を産むはずである。

 自分の文章ばかりではない。仲の良い友人の文章を、プロに朗読して貰ってCDにして、プレゼントしたら、結構喜ばれるのではないか。

 うーむ。ここまで書いて考えたのだが、これは、内容にもよるだろうね。

 あまりにもくだらん、下世話ばかり書いてあるブロッグを音読しても仕方があるまい。却って、相手が恥ずかしい思いをすることになりかねない。音読する役者さんなり声優さんもあんまり乗らんだろう。この辺が難しいところだね。商売としては。


◆とにかく、プロの朗読を聴いてみることをお奨めする。

 

 自分の文章のことは、とりあえず、置いておく。

 まずは、「草枕」を聴いてください。 感心しますよ。 なるほどねえ、と。

 朗読するとき、その役者さんが、何処で間をとるか、どのように抑揚をつけるか。流石プロだけのことはある。素人には思いつかない解釈があるものだ。と感動する。

 ところで、なぜ、私が、朗読に興味を持ったのか、自己分析してみてわかった。

 これは、かなり、音楽の演奏に似たところがあるのだ。

 音楽では、ご承知の通り、楽譜上で、音符の長さ(音価といいます)、音程、リズム、テンポ、音の強弱が、細かく作曲者によって指定されている(但し音色ははっきり指定出来ない)。それでもなお、同じ楽譜を弾いても、演奏家によって、驚くほど解釈の違いがある。

 小説の音読は、音声面での作者の指定は一切ないから、一層、俳優さん・声優さんの裁量に委ねられる。

 だから、本当は、クラシック音楽のCDのように、同じ「坊ちゃん」でも、色々な人が朗読したものが、手にはいるようになったら、かなり面白いと思う。

 そこまで望むのは現状、難しいけど、まあ一度、アイ文庫で「プロの朗読」を聴いてごらんになることをお奨めする。


by j6ngt | 2005-06-29 23:41 | 芸術

世界の名画をパソコンで鑑賞=仏ルーブル美術館が新サイト←いいですね。これ。

◆記事:世界の名画をパソコンで鑑賞=仏ルーブル美術館が新サイト

 

 【パリ28日時事】世界の名画を所蔵するパリのルーブル美術館が28日、新しいインターネットサイトを公開した。3万5000点以上の作品をパソコン上で鑑賞できるのが特徴となっている。

 新サイトは、従来版に比べ閲覧作品数が数十倍に増え、約1500の主要作品には解説が付くなど利用者に配慮した作りが特徴。検索エンジンで見たい作品を探したり、最新技術を使って絵画の細部の拡大や彫刻などを全方位から見ることもできる。 (時事通信) - 6月28日23時2分更新


◆コメント:こういう絵を描いたのも、人間なんですね。

 

 ルーブルのサイトは、以前から、勿論ありました。

 ルーブルのみならず、海外の美術館、博物館のサイトは、惜しげもなくコレクションをオンラインで見せてくれる。

 The British Musium(大英博物館)のサイトは日本語で丁寧なサイトマップが載っている。

 ルーブルも大英博物館も、海外旅行で寄ったことがある人は大勢いるだろうけど、覚えていないでしょ?

 大英博物館だったら、ツタンカーメンと、入り口近くのロゼッタストーンぐらいでしょ?覚えているのは。

 勿論、その国に行って、理屈や背景の知識がなくても、不朽の名画や考古学的資料を自分の目で見てみるっていうのはいいことですけど初めて行ったときは何だか良く分からない。


◆ルーブルの新しいサイト、いいですよ。

 

 Webでは詳しい解説が載っているから、海外旅行に行ったことがある人も、未だのひとも思いをはせながら、その気になれば何時間でも見ていることができます。

 ルーブルは日本語は無いけど、英語の説明はかなりある。たとえ、英語の解説が読めなくても、こういう、月並みですが、超一流のコレクションを見ると、気が休まります。

 ここが、ルーブルのホームページ(トップページ)ですね。

 そして、絵が見たかったら、Home - Collection - Curatorial Departments - Paintings - Selected Works と進めば、西洋美術史に燦然と輝く名画の数々を見ることができます。

 まあ、こういうのは、理屈抜きで。

 いや、いいんですよ。理屈(西洋美術史とか、技術的なこととか、個々の画家の生涯とかね)を知りたくなったら勿論勉強すればよいのです。

 私が申し上げたいのは、多くのひとは、西洋古典音楽とか、美術とかは、「お勉強」してからじゃないと、聴いたり、見たりしてはいけないのではないか、と、勝手に思いこんで敬遠しているので、それは、違いますよ、ということなのです。

 「この絵(音楽)は何を訴えようとしているのか」なんて考えなくてよろしい。とりあえず、見て、聴いて、いいな、と思えたら得でしょう?それでよいのです。


by j6ngt | 2005-06-29 00:35 | 芸術

クラシック音楽のMP3とMIDIのサイト「bbo」←これは、大したものだ。感心した。

◆コンピューター音楽と言っても侮れないですね。

 

 そんなこと今更常識だと言われるかも知れないが、こと、クラシック音楽に関しては問題が多かった。

 アコースティックな楽器はエレキギターなどに比べて、遙かに複雑な音色をしている(細かく説明すると長くなるが、多くの倍音を含んでいるということだ)。

 MIDIは、ご承知のとおり、音データそのものではなく、コンピューターに内蔵された音源(ソフトシンセなんていいますね)、或いは、外部音源の特定の音色(楽器)のどの音を出せ、という指示を記録したファイルにすぎず、実際にどういう音がするかは聴く側の音源の程度によって、音の鳴り方が全く違ってしまう。

 オーケストラ曲のMIDIを打ち込んでいるような人は、オタクだから、すごい音源で確認していることが多い。8万円も10万円もする。

 ところがこちらは、そこまでカネを出すぐらいなら、CDか実際のコンサートに行った方が良いから、そのような高価な音源を持っていない。

 すると、なんともいえず、薄っぺらい、携帯の着信音みたいな音になり、とても、「管弦楽」の響きからはほど遠い。

 特にヴァイオリン・ソロは、ハーモニカみたいな音になってしまう(弦楽合奏の方が本当っぽい音が出やすいのは不思議だ)。


◆MIDIを高級音源で演奏したものをMP3に変換したのは、聴ける。

 

 一方、実際のハード音源で演奏したのをMP3で記録したファイルを公開しているサイトがあるが、MP3は「音そのもの」のファイルであり、かなり良い音がする。 これを、仕事でやっている人がいる。 黙々と、クラシックオーケストラ曲のMIDIを作り、これをローランドのSC8850という10万円以上もするハード音源で演奏し、MP3に変換して、公開している会社があるのだ。

 クラシック音楽のMIDIデータとMP3(Broad Band Orchestra)というページがある。

 ずらりとクラシック、しかし、親しみやすい曲が並んでいる。

 これは、Web製作なども手がける会社なのだが、この(bbo=ブロード・バンド・オーケストラ)という名物ページがそのまま社名になっている。

 今日現在、135曲アップしてあるが、これは、bboの一人の社員だけで、全て打ち込んだそうだから大したものだ。

 カネを払わなくても一番左のPlayをクリックすると、専用のプレイヤーが演奏してくれる。

 どれから、聴いてもいいけれど、たとえば、「アルルの女組曲1よりメヌエット (minuetto)」(第一組曲ですよ。第二ではない)をクリックしてみてください。あれ?どこかで聴いたことが・・・・。 最近、テレビコマーシャルで何度も流れているから、絶対に聞き覚えがあるはず。

 それ以外も、どれも素晴らしいのですけどね。



 真ん中辺りに、ホルストの組曲「惑星」の一部がアップされている。「木星」を聴いてください。平原綾香とかいう娘の歌と比べてどちらが好みかは人それぞれお任せするが、本来は、こういうフル・オーケストラの分厚い響きの中で聴くメロディーなのだ。あんな、甘ったるい歌い方をされると発狂しそうになる。

 景気が良くて、短いのが良い、というひとは、「惑星」のすぐしたに、一行だけ、ハチャトゥリヤンの「剣の舞」がある。

 これは、聴いたことがあるとおもいますよ。トロンボーンのグリッサンドがもの凄く印象的ですね。


◆「序奏とロンド・カプリチオーソ」という名曲

 

 それから、是非お奨めしたいのは、下から三分の一ぐらいのところ。★がついている、サンサーンスの「序奏とロンド・カプリチオーソ」という、独奏ヴァイオリンと、オーケストラの為の小品なのですが、もう、文句のつけようが無い名曲です。

 本当は、この曲の最高の演奏は、韓国人女性ヴァイオリニスト、チョン・キョン・ファが、この前までN響の音楽監督をしていたシャルル・デュトワと三〇年前にロンドン・デッカ(という、クラシックCDの世界三大レーベルがあるのです)で録れたものだと思うのです。

 韓国人だろうが、何人だろうが、関係ありません。チョンキョンファは紛れもない、天才ヴァイオリニストです。

 日本にも何度も来て、N響と共演しています。弟は指揮者のチョン・ミョンフン。



 話は、逸れてしまうけど、著作権という知的財産権を尊重しなければならないことは、勿論承知している。

 しかし、こういう名演を紹介したい!という時は本当に歯がゆいね。

 出来ることなら、このチョンキョンファの「序奏とロンド・カプリチオーソを、どこかに私がアップして、皆さんに聴いていただきたいものだ。

 何故かというと、何せ古いCDなので、今は絶版みたいなのですよ。CDコードだけ、書いておこう。 F35L-50369です。

 ヴァイオリンソロ=チョンキョンファ、指揮=シャルル・デュトワ、オーケストラ=ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団(ロンドンのオーケストラです)


◆それは、ともかく、bboを聴いてみてください。

 

 あらかじめ書いておくが、ここでは、ダウンロードは無料では出来ません

 企業の製品として提供しているのだから、市場経済の社会では当然です。

 作品の質が高いので、有料でも、私は不満がない。1,500円払うと、30曲(トラック)ダウンロードできる。1曲50円で、MP3とMIDIとオーケストラスコア(管弦楽の総譜といいます。指揮者が見るのと同じ楽譜です)をPDFでダウンロード出来る。これは、非常に良心的です。

 スコアが付いているMIDIなりMP3のサイトは他に知らない(勿論、楽譜だけネットショップで買うことはできるが)。



 最後にお断りしておくが、私と、この会社とは何の利害関係もない。

 この記事を読んで誰かが、1,500円を支払ったからといって、私にリベートが入るわけではない。私はそういうケチな人間ではない。

 あまりにも優れているのに、世に知られていない、良心的なサイトを皆さんに紹介しているのです。


by j6ngt | 2005-06-27 23:45 | 音楽

[米BSE2頭目]「輸入再開の議論は粛々と進めよ」(読売社説)←読売の論説はこれほどバカなのか?

◆記事:[米BSE2頭目]「輸入再開の議論は粛々と進めよ」(読売新聞社説)

 

 米国内でBSE(牛海綿状脳症)に感染した2頭目の牛が確認された。

 しかし、日本が検討中である米国産牛肉の輸入再開問題に、直ちに影響する事態とは言えまい。審査を担当する食品安全委員会の専門家グループは、粛々と議論を進めるべきだ。
 米国での最初のBSE感染牛は、カナダから輸入されたが、今度は米国生まれの可能性が高い。カナダと米国の牛肉市場が密接な関係にあることを考えれば、米国生まれの感染牛が出ることは、ある程度予想されたことだ。しかも、8歳を超える高齢の肉牛である。

 日本が輸入再開を認めるかどうか検討しているのは、20か月齢以下の若い牛が対象だ。

 米国側は、対日輸出分については、20か月齢以下であることを保証し、BSEの原因となる異常プリオンがたまりやすい脳や脊髄(せきずい)など特定危険部位を完全に取り除くことを約束している。

 そうであれば、日本側の輸入再開の条件は、基本的に満たされている。

 米国の2頭目の感染牛は、昨年11月に簡易検査で陽性となった。確認検査に回したところ、その時は「シロ」と判定された。その後、米農務省の内部監査局の勧告で再検査し、日本や欧州で実施されている「ウエスタンブロット法」という高精度の手法で調べた。

 その結果は陽性で、英国の専門機関の検査で最終確認された。

 米国の確認検査に問題があることがわかり、米農務省は今後、日本などと同じ手法で検査する方針を示した。正しい判断と言えよう。BSE汚染がどれだけ進んでいるかを正確に知ることが、対策の第一歩となるからだ。

 精度を上げれば、感染牛の確認数が増えることが予想されるが、肝心なのは、危険な牛肉を市場に出さないことだ。米国でも、特定危険部位を除去する対象の牛を広げることなどが、消費者の信頼を高めるのに重要だろう。

 日本では、2001年9月に初めてBSE感染牛が見つかって以来、全頭検査が行われてきた。これまで450万頭を検査し、20頭の感染を確認した。

 最も若い感染牛が21か月齢だったため食品委は先月、20か月齢以下の牛について、検査しなくても問題はないとの報告をまとめた。全頭検査という、世界でも異例の措置を解除するのは当然だ。

 国際的には30か月齢以上の牛をBSE検査の対象とするのが普通だ。日本の検査対象を世界標準にそろえることも、今後の検討課題である。(2005年6月26日1時53分 読売新聞)


◆コメント:こんなバカが大新聞の論説なのか。

 

 読売新聞は、米国で2頭目のBSEが出たが、米国産牛肉の輸入に向けて議論を続けるべきだ、と言っているのである。

 開いた口がふさがらない。信じられないほど、バカ。

 

米国の確認検査に問題があることがわかり、米農務省は今後、日本などと同じ手法で検査する方針を示した。正しい判断と言えよう。BSE汚染がどれだけ進んでいるかを正確に知ることが、対策の第一歩となるからだ。

 何が、「正しい判断と言えよう」だ。バカ。

 今まで、アメリカは、問題がある検査法しか施していなかったのに、「米国牛肉は安全」と言い続けてきたことに対して、この読売論説委員は何も言及していない。

 次は日本の牛肉検査体制について述べた、この一節。

 
最も若い感染牛が21か月齢だったため食品委は先月、20か月齢以下の牛について、検査しなくても問題はないとの報告をまとめた。全頭検査という、世界でも異例の措置を解除するのは当然だ。


 「世界でも異例」なら、解除するのは当然なのか?

 世界で異例であろうがなかろうが、厳密な検査を施して、何が悪い?全頭検査を続けることのデメリット(簡単に考えられるのは、手間とコスト)があるのか?何も触れていないではないか。バカ。

 そもそも、「今まで、BSE感染が確認されたもっとも若い牛が生後21ヶ月だったから、20ヶ月以下は検査しなくても良いだろう」という論理がおかしい。素人が考えても非科学的だ。

 「今まで感染が発見されたもっとも若い牛が生後21ヶ月である」ことは、「今後20ヶ月未満で感染牛が発見されない」ことを何ら保証しないではないか。19ヶ月がいずれ見つかるよ、きっと。

 次。

 
米国側は、対日輸出分については、20か月齢以下であることを保証し、BSEの原因となる異常プリオンがたまりやすい脳や脊髄(せきずい)など特定危険部位を完全に取り除くことを約束している。


 めまいがしてきた。読売はアメリカが平気でウソを付くことを経験から学んでいないのか?

 第一、アメリカの畜産業は、個々の牛がいつ生まれたか、記録がないのだ。

 日本のように、一頭ずつ記録を取っていない。肉質から「推定する」他、方法がない。

 当然、厳密には、牛の月齢は分からず、肉質から、月齢の近似値を「推定」しているにすぎない。20ヶ月未満の肉牛である保証は何処にもないのだ。

  驚くべき事に、この社説は更に愚かしい主張をしている。

  国際的には30か月齢以上の牛をBSE検査の対象とするのが普通だ。日本の検査対象を世界標準にそろえることも、今後の検討課題である。


 アホ、バカ。まぬけ。 読売は、「国際的には30ヶ月齢以上の牛をBSE検査対象にするのが普通」だから、日本もそれに合わせるべきだ」というのだ。

 わざわざ、検査基準を甘くして、リスクを増大させる必要がどこにある。

 実際に21ヶ月の感染牛の例があったという「歴史的事実」は、「世界の常識が必ずしも正しくない」ことをなによりも雄弁に物語っているではないか。国際的といわれるとすぐ参ってしまう。「ガイジンに弱い日本人」のレベルだぞ。これは。

 こんな奴を論説にする、読売ってのは、その程度か。他も大同小異なんだろうな。


by j6ngt | 2005-06-27 00:09 | BSE

米で2例目のBSE感染牛、追加検査で確定 ←1種類の検査で「米国牛肉は安全」と言っていたアメリカ。

◆記事:米で2例目のBSE感染牛、追加検査で「クロ」確定

 

 米農務省は24日、米国で2頭目となるBSE感染牛の発生が確認されたと発表した。

 この牛はいったんは陰性と判定されたが、日本や欧州が採用する高精度の検査で陽性となり、英国の検査機関が最終的に感染を確認した。

 米農務省は今後、BSEの検査方法の精度を日欧並みに高める方針を表明し、「生後20か月以下の牛肉に限っている牛肉の対日輸出再開交渉には影響はない」としている。

 しかし、米国式の検査で陰性と確認された牛が“逆転陽性”となったことで、米国産牛肉の安全性への懸念が高まるのは確実。早ければ8月と見られていた日本の米国産牛肉輸入再開がさらに遅れる可能性も出てきた。(読売新聞) - 6月25日12時18分更新


◆コメント:検査に2週間もかけるなよ。それも、英国に検査を依頼しないと、結論が出せないのか?

 

 あのねえ。「新たなBSE感染牛」の疑いを米国の農務省が発表したのは、6月10日なのです。結果が出るのに2週間もかかった。しかも、アメリカは自国の検査では陰性か陽性か判断できず、英国に依頼した。それも随分お粗末だと思いませんか?

 米国は、世界最大の牛肉生産国で、最大の牛肉輸出国なのだから、当然、BSEの検査法に関して、世界で最も信頼性が高くなければならない。

 下手をすりゃ、他国民をクロイツフェルト=ヤコブ病(現在、治療法無し)にしてしまうかも知れないのだから、当然だ。


◆コメント2:BSEの検査法には、主に3種類ある。日本は全て実施している。

 

 BSEであるかどうか判定す検査方法には、少なくとも3種類ある(他にも有るのかもしれないが、そこまでは、知らん)。

 それは、次の通り。


  1. ウェスタンブロット法:電気泳動によって検体に含まれる全ての蛋白を分子量によって分離した後,抗プリオン蛋白抗体により異常プリオン蛋白を検出する。異常プリオン蛋白と正常プリオン蛋白では分子量が異なるので,分子量の違いにより擬陽性を排除できる。一度に検査できるのは数検体。
  2. 免疫組織化学検査:通称,免疫染色。固定,薄切した組織を抗プリオン蛋白抗体により染色する。プリオン蛋白が組織中に存在する様子を観察できるため,組織所見との関連を見ることができる。
  3. 病理組織検査:固定,薄切した組織を染色して鏡検する。組織病変の有無を確認する。

 日本は、2001年の全頭検査開始当初から、この3種類の検査を全ての牛肉に実施して、3種類の検査のどれか1つでもひっかかったら、「BSE陽性とする」という、最も厳密な方法を採用してきた。


◆コメント3:米国は「BSEの検査方法は1種類(一回)で十分だ、と言っていたのだ。」

 

 米国は、昨年から日本に対して「牛肉の輸入を再開しろ」としつこく迫っている。

 しかし、米国は、今まで、「免疫組織化学検査」しかやっていなかったのである。

 それでは危なくてしかたがないから、日米協議において、日本側は、「せめて、ウェスタン・プロット法も実施せよ」とアメリカに要求したが、アメリカ側は譲ろうとせず、「免疫組織化学検査は、国際的に認められた『ゴールド・スタンダードだ』などとほざいていた


◆コメント4:昨日になったら、急に言うことが変わったアメリカ。

 

 ところが、今回、2頭目(2頭目の訳がないけどね)のBSEが出たら、米国農務省は、これからは、ウェスタン・プロット法もやる、と言い出した。

 今まで自分たちが言っていたことを忘れたふりをして、

 

「免疫組織化学検査にウェスタン・プロット法を追加することは、両方の検査で確認するという『世界的潮流』に沿ったものだ」


 というステートメントを発表した。

 私は、アメリカ人は、いくら何でももう少しフェアになることを期待していたが、やはり甘かった。

 アメリカ人は、「今までの我々の主張は誤りだったことを認める」と言えばいいのに、絶対に言わない。

 だから信用できない。


◆コメント5:「我々は過ちを犯した」と絶対に言わずに世界に迷惑をかけ続ける、米国という国家。

 

 話は逸れるが、イラク戦争も同じだ。

 あれほど、「大量破壊兵器の脅威」を強調し、イラクには絶対に大量破壊兵器といって戦争を始めておいて、結局大量破壊兵器は全く見つからなかった。

 この戦争のおかげで、世界がどれほど迷惑したか分からない。

 にもかかわらず、世界に対して謝罪しない、この傲慢さ。

 私は、ジョージ・ブッシュを絶対に許さない(まあ、先方は痛くも痒くもないでしょうがね。そういう問題じゃないんだよ)。


◆コメント6:要するに米国は米国牛がBSEに感染している可能性が高いと知りつつ、日本人に食わそうとしていたのだ。

 

 アメリカは、そもそも、ネイティブアメリカンを惨殺して成立した国家で、要するに白人のアメリカ人は皆、人殺しの子孫である。

 だから、不思議ではないのだが、奴らは、BSEに感染しているかも知れない肉を、そうと知りながら、平気で日本人に食わせようとしていた。これは、レイシズム(人種差別主義)の現れである。

 尤も、公式の外交協議でそのような情緒的な発言をしても意味がない。

 とにかく、「貴国は、検査結果により、急に検査方法を増やすなど、食品管理体制に問題があり、日本国としては牛肉の輸入を再開することなど、もってのほかだと考えている」とはっきり伝えるがいいだろう。

 役人さん、頑張れよな。


by j6ngt | 2005-06-25 23:41 | BSE

炎天下5時間…拉致被害者家族らの座り込み1日目終了←小泉、お前はそれでも人間か?

◆記事:炎天下5時間…拉致被害者家族らの座り込み1日目終了

 

 北朝鮮による拉致被害者家族連絡会と支援組織「救う会」のメンバーらが政府に北朝鮮への経済制裁発動を求めた国会前での座り込み行動の第1日目は24日午後3時過ぎ、終了した。

 参加したのは、家族連絡会21人、救う会約80人。このほか、北朝鮮で医療支援を行い、同国の飢餓の実態を証言したドイツ人医師、ノルベルト・フォラツェン氏や元北朝鮮工作員の安明進氏らも加わった。

 炎天下、5時間に及んだ座り込みを終え、東京・永田町で会見した家族連絡会代表の横田滋さん(72)は暑さで顔を上気させながら、「大勢の方に声をかけていただき、声援の大きさに励まされた」などと語った。

 両会は25、26日も座り込みを行い、東京・永田町の星陵会館で集会を開く予定。(読売新聞) - 6月24日20時47分更新


◆記事2:<小泉首相>拉致座り込み「制裁すれば解決する状況でない」

 

 小泉首相は同日、座り込みについて「家族はつらいでしょうが、経済制裁すれば解決するという状況では現在ない。よく関係国の判断を尊重して協力していかないといけない」と記者団に語った。 (毎日新聞) - 6月24日12時56分更新


◆コメント:72歳の横田滋さんが、30℃の炎天下で座り込んでも、何とも思わない内閣総理大臣

  

 横田めぐみさんの父上、横田滋さんは72歳だ。今日の東京は今年初めての真夏日だった。

 私も都心に通勤するから、暑さは良く分かる。

 ちょっと用事で外に出て、会社に戻ると、汗が顎先から滴り落ちる。

 決して誇張ではない。会社で着替えている暇などないから、やったことはないが、下着をぞうきんのように絞ったら、きっと、かなりの汗が絞れると思う。

 そんなところに、拉致被害者の家族は、今日、5時間も座り込みをしたという。明日も明後日も続けるそうだ。

 勿論、それなりに、準備はなさっただろうが、この暑さは危険だ。まかりまちがえば、熱射病で命に関わる。

 横田めぐみさんのご両親をはじめ、拉致被害者の家族は、たとえ、自分の寿命が縮まっても、娘を、息子を、家族を取り戻したい、という鉄のような意思を表現したのである。


◆コメント:北朝鮮拉致工作員を読むと非常に明らかだ。

 

 北朝鮮は、「日本人を拉致した」と認めている。拉致された日本人が北朝鮮に、今この瞬間も生きている。

 横田めぐみさんが拉致されたことが殆ど隠しようのない事実であることがわかったのは、今日、座り込みに参加した、元・北朝鮮特殊工作員、安明進氏が、スパイ養成所である「金日成政治軍事大学にいた頃、「自分の教官が『新潟から拉致してきた少女の話』をしていた」ということを、韓国に亡命した後、1997年に証言したからだ。

 日本からは、その後、入れ替わり立ち替わり、警察庁の公安や外事課、外務省の官僚が、こっそりと訪れて、何度も面談を申し入れてきたという。

 要するに、日本政府は、今、横田めぐみさんがどこで、どのような地位にあるのか、どういう扱いを受けているのか、殆ど全て承知している。その上で助けようとしない。

 日本人は皆、安明進氏本人が書いた北朝鮮拉致工作員という文庫本を読んでみると良い。

 日本の外務省や、警察は全てを知りながら、逆に安明進氏にこれを一般に口外しないように口止めをした、というひどい事実も分かる。


◆コメント:おい、小泉。お前はそれでも人間か?

 

 あまりにも、むごい仕打ちだ、と思う。

 横田めぐみさんの「遺骨」が偽物と判明してから半年も経つのに、政府は何もしない。

 北朝鮮に誘拐された日本人を救い出すことよりも、郵便局の方が大事なのだそうだ。

 そして、記事2の誠意のないコメント。「経済制裁をすれば拉致問題が解決する訳ではない」という。

 それならば、他の解決方法を考えろよ!


by j6ngt | 2005-06-24 22:24

「自衛隊が標的」と断定 サマワのイラク軍司令官←日本が法治国家なら、自衛隊は引き揚げるしかない。

◆記事1:「自衛隊が標的」と断定 サマワのイラク軍司令官

 

 【サマワ23日共同】イラク南部サマワで、陸上自衛隊の車列付近で起きた爆発について、イラク軍サマワ地区司令官のアイワフ・カリム大佐は23日「自衛隊が(宿営地外で)初めて標的となった」と述べ、爆発が陸上自衛隊を狙ったものだと断定した。

 大佐は「犯人に対し、直ちに反撃を加える」と述べ、捜査に全力を挙げる方針を示した上で「日本の友人に謝罪する」と語った。犯人像については「現時点では特定できない」と述べるにとどまった。

 サマワの警察当局は、現場近くの民家の所有者ら数人を拘束したが、事件との関連は明らかになっていない。(共同通信) - 6月23日22時5分更新


◆コメント:宿営地を片付けるのには時間がかかる上、陸路を用いるのだ。即刻撤退せよ。

 

 私は、自衛隊をイラクへ派遣することに関してははじめから反対だった。

 この日記では、約2年前に、自衛隊をイラクへ派遣することに反対する理由。という記事を書いた。それ以来、只の一度も考え方が変わったことは無い。同趣旨の記事も何度書いたか分からない。ウソだと思ったら、Indexページの検索欄に「自衛隊」と入力してみてください。関係ない記事もあるが、ずっと、イラクへの自衛隊派遣に、私が反対であることはお分かり頂けるはずだ。



 物事を混同する人がいて、たまに、私が「自衛隊を」非難しているかのように勘違いして、メールを送ってくる方がおられる。

 私は「自衛隊」を非難したことは一度もない。自衛隊は政治家の決定に遵っているに過ぎない。

 私は、「自衛隊をイラクに派遣した、小泉内閣」を批判しているのである。

 何故、反対か。

 詳しく説明するととてもながくなる。

 1つ目はイラクに自衛隊を派遣する最大の理由は「小泉純一郎内閣総理大臣がアメリカ合衆国大統領、ジョージ・ブッシュの庇護を得たいから」であり、それはつまり、小泉首相の私欲である。政治家の私欲によって、日本国を防衛するべき組織である自衛隊を海外に派遣するべきではない。

 2つ目。イラクを自衛隊に派遣する根拠となっている法律は、イラク復興支援特別措置法(正式の名称はもっと長い)であるが、この法律において、自衛隊が活動できる地域は、次の通り。

イラク復興支援特別措置法第2条第3項

対応措置については、我が国領域及び現に戦闘行為(国際的な武力紛争の一環として行われる人を殺傷し又は物を破壊する行為をいう。以下同じ。)が行われておらず、かつ、そこで実施される活動の期間を通じて戦闘行為が行われることがないと認められる次に掲げる地域において実施するものとする。


 文言(もんごん)が、意味を為していない。

 この法案を審議していた当時は、イラク戦争が始まってから、数ヶ月しか経っておらず、まだ、イラクの国内情勢は混沌としていた。

 したがって、「自衛隊の活動の期間を通じて戦闘行為が行われることがないと認められる地域」など存在するわけが無かったのに、「自衛隊は人助けに逝くのです。戦争をしに行くのではありません」と国民に言い訳するために、こういう形式的で無意味な文言を作ったのである。


◆自衛隊が行くところが非戦闘地域だと言った、日本の総理大臣。

 

 イラク復興支援特別措置法第3条第2項が無意味であることは、小泉首相自身が認めている。

 この人は、本当に頭が悪く、「何処が非戦闘地域か、私(小泉首相)に分かるわけがない」とか、常に恥の上塗りをするのだが、その極致とも言うべきものが、昨年11月10日衆議院国家基本政策委員会合同審査会(所謂党首討論)における民主党の岡田代表とのやりとりである。

○岡田:自衛隊のサマワにおける活動について、総理はサマワは非戦闘地域であると、こういうふうに言われました。非戦闘地域であるという、断言されたその根拠は何なんでしょうか。

○内閣総理大臣(小泉純一郎君) 根拠といえば、戦闘が行われていないということ、だからこそ非戦闘地域である。(発言する者あり)

○岡田克也君 じゃ、総理、お尋ねしますが、お尋ねしますが、その議論の前提としてイラク特措法における非戦闘地域の定義を言ってください。

○内閣総理大臣(小泉純一郎君) イラク特措法に関して言えと、法律上、いうことになればですね、自衛隊が活動している地域は非戦闘地域なんです。(発言する者あり)

○岡田克也君 私が申し上げたのは、イラク特措法における非戦闘地域の定義を言ってくれと言ったんです。

○内閣総理大臣(小泉純一郎君) それは定義は、それは文書を持ってくればすぐ言えますよ。党首討論ですから、考え方を言っているんです。私は、特措法というのは、自衛隊が活動する地域は非戦闘地域である、これがイラク特措法の趣旨なんです。(発言する者あり)

○会長(北澤俊美君) 御静粛にお願いします。御静粛にお願いします。


私は、こういう人を内閣総理大臣として支持する有権者の責任も重い、と思う。


◆自衛隊の宿営地は簡単には片付けられないし、陸路クウェートまで行かなければならない。

 

 サマワの宿営地は、林間学校のキャンプではないから、1日や2日でたためるものではない。

 400m四方の敷地のなかに、ありとあらゆる設備が備え付けられている。

 これらを全部片付けて、宿営地のフェンスを解体して、トラックに積んで、クウェートまで陸路戻らなければならないのだ。

 サマワには、自衛隊の輸送機が離着陸できる場所が無いのだ。

 クウェートまでの道のりも、当然、ゲリラにしてみれば、格好の攻撃場所となる。早くしないと、危ない。早くしても、危ないけどね。


◆実は民間人が自衛隊の荷物を運ぶのですよ。

 

 これは、以前、一回だけこっそり書いた。公然の秘密。

 自衛隊がサマワに宿営地を築くにあたり、膨大な物資を輸送したのは日本の運送会社だ。民間企業である。

 これが、バレると政府としてはヤバい。

 何故なら、政府は「万が一危険が伴うかも知れないから、武装できる自衛隊を派遣するのだ」と主張していたからだ。

 ところが実際は、その、危険なところまで、すごい数の運送会社のトラックが、クウェートから物資を運んだのだ。

 これは、自衛隊=防衛庁では秘密になっているらしいが、自衛隊に一人の知り合いもいない、一般市民の私まで知っているぐらいだから、実際は筒抜けだ。知っている人は知っている。


◆手遅れかも知れないが早く引き揚げることだ。

 

 「一回攻撃されたぐらいで、自衛隊が引き揚げる、ということになったら、世界の笑いものになる」、とか言うバカがきっといるのだろう。

 関係ない。

 日本は法治国家である。

 日本の国法である「イラク復興支援特別措置法」は、戦闘が行われる可能性があるところでは、自衛隊は活動してはいけないと、規定している。

 国権の最高機関たる国会が決定した法律の規定を、自衛隊、いや、自衛隊に命令を下す、内閣が無視することは許されない。

 「自衛隊は、イラクに残るべきか否か」という議論の余地はない。

 法律の文言に忠実に遵えば、自衛隊は撤退する、という選択しか、あり得ない。


by j6ngt | 2005-06-24 00:24

「100万人のキャンドルナイト」…東京←「地球温暖化を防ぐのは恐らく手遅れ」(地球環境概況2000)

◆記事1:省エネ考える「100万人のキャンドルナイト」…東京

 

 夏至の21日、夜景スポットの電灯を消して省エネや環境問題を考えるイベント「100万人のキャンドルナイト」が東京・六本木で行われた。

 六本木ヒルズ52階にある展望台「東京シティビュー」では午後8時からの2時間、フロアの明かりが消され、集まった人たちが、眼下に広がる大都会の夜景とは対照的な静かな夜を楽しんだ。 (読売新聞) - 6月21日22時17分更新


◆記事2:温暖化問題楽しく伝えたい 環境相が小学校で授業

 

「自分たちの行動で地球をどれだけ温暖化から守れるかを楽しく伝えたい」と、小池百合子環境相が20日、東京都江戸川区立中小岩小学校(佐々木定治校長)で教壇に立った。

 5年生の総合学習の時間に、児童約70人に対し、パネルを使いながら、南太平洋の島国ツバルは温暖化が進むと海に沈む可能性があることを説明し、温暖化の主な原因とされる二酸化炭素削減のために「冷房の設定を28度にする」「過剰包装を減らす」などの身近な取り組み方も紹介。

 小池環境相は「国会の動きもあるが、特別授業は重ねていきたい」と話している。(共同通信) - 6月20日13時3分更新


◆コメント:深刻な事態はちゃんと伝えなければだめだ。

 

 以前から、この日記(ENPITUは2002年4月から、ココログとエキサイトblogには昨年11月から、同じ文章を載せています)を読んで下さっている方は、またか、と思われるだろうが、ちょっとご辛抱下さい。

 地球温暖化ということは漸くこのごろ少し、真剣に話題になり始めた。

 Yahoo!ニュースには、チーム・マイナス6%に参加しようという、政府広報へのリンクが貼られている。しかし、甘い。


◆尤も権威ある、環境に関するレポート、国連環境計画の「地球環境概況2000」

 

 温暖化問題を含む、地球環境に関する尤も権威のあるレポートは、1999年に30カ国、800人の科学者などの共同調査・研究によってまとめられた、地球環境概況2000という報告書である。

 リンクを貼ったのは、その最後に近い部分、「概況と提言」という章で、日本語に訳されている。

 これは、非常に怖い。 要点を記す。

地球規模の水循環は、今後数十年間に予想される需要を満たすことができそうもない。

土地劣化が農業の生産性と可能性を押し下げている。これらの損失は、農地の拡大や生産性の向上によってもたらされた改善の多くをうち消している。

熱帯林の破壊の速度が速く、取り返しのつかない損失を防ぐことができない。失われた森林を取り戻すには何世代も必要であり、森とともに失われた文化は決して回復できない。


  • 環境悪化が目に見えるようになるまでには時間がかかり、政策立案者の反応も遅いため、地球上の多くの種が、すでに失われたかあるいは絶滅の危機に瀕している。かつて地球上に見られた多様な生物種の全てを保存するには手遅れである。

  • 多くの海洋漁業では、過剰捕獲が続けられており、資源の回復は遅い。

  • 人間の活動により、世界のサンゴ礁の半数以上が危機に瀕している。そのうちのある程度は生き残るであろうが、多くは手遅れである。

  • 開発途上地域の多くの大都市において、大気汚染問題が深刻化し、多くの住民の健康を損ねている。

  • 温室効果ガスの排出量増加により、地球温暖化を防止するのはおそらく手遅れであり、更に、京都議定書において合意された多くの目標は達成されないかもしれない。


 恐ろしいでしょう?

 最近は、より一層悲観的な予想も出ている。

 2025年には、世界人口の大半である50億人が水不足になり、今後100年以内に、中国で米の生産が8割減、ブラジルやインドでは小麦の収穫が大幅に低下する。

 日本は食糧自給率が低いから、水も食い物も不足するわけである。


◆海面上昇による水没

 

 これは、南極大陸の氷の量が想像できないので、想像しにくいのも無理もないが、南極の気温は、1940年代と比較すると、約2.5℃上昇している。

 それだけでも、神奈川県に匹敵する大きさの氷の塊が溶け出している。

 今後、100年間で5.8℃(これは地球全体)気温が上昇すると、海面が50cmから1m上昇する。

 1m上昇したら、数十カ国が水没。一番先に水没することが確実と言われている国、ツバルでは、国民の移住大計画を策定中。

 その他、バングラデシュ・モルジブなど。オランダも危ない。ハワイも勿論危ない。

 東京も大阪も、かなり内側まで水没する。わざわざお台場なんぞにビルを建てるのは愚の骨頂。


◆とにかく、水と食料が不足すると言うことは・・・・。

 

 何を意味するか。答えは簡単。人類は滅びるだろうということである。

 無論、これらは、科学者の予想が正しいことが前提となる。

 しかし、地球全体の気温の上昇、それによる海面上昇、水不足、食糧不足、異常気象の多発、などに、真っ向から異論を唱える有名学者が出てこないところを見ると、素人の私は、多分、「地球環境概況2000」の予想は正しいのだろうと、状況判断せざるを得ない。


◆これだけ深刻なことを「キャンドルナイト」とか「楽しく地球温暖化を考える」などといって誤魔化すべきではない。

 

 100万人のキャンドルナイトのサイトをご覧なさい。

 こりゃ、ロウソク屋の宣伝かい?

 全然深刻さがない。

 実際に深刻な問題は、深刻さを強調しなければダメだ。

 一昨日から、今日(今日は夏至だ)まで、3日間、夜の8時から10時まで、「電気を消してロウソクの明かりで好きな人と過ごす」とか・・・。

 そうじゃないでしょう(イライラ)。 そういう、悠長な問題じゃないのだ。


◆本当は殆ど絶望的。

 

 政府もマスコミもはっきり言いなさい。

 「このままでは、人類は滅亡します」と。

 あのね。京都議定書というのは、CO2の「排出量を減らす」ことを目的とするだけなのだ。

 つまり、温暖化の進行をほんの気持ちだけ、遅くできるかも知れない、という程度の効果しかないのである。

 仮に、CO2濃度を現状に保とうとするなら、一挙に、全世界がCO2排出量を70パーセント減らさなければならないと言われる。

 ところが、どうだ。京都議定書が目標とするのは、日本の場合なら、1990年の排出量より、6パーセント減らすというもの。はっきり言って、お話にならない。

 そして、もしも、今、この瞬間、CO2濃度を固定出来たとしても、温暖化の進行は数十年続くのだ。

 だから、地球温暖化の進行を食い止めるのは恐らく手遅れ、と専門家が言うわけである。

 全世界の政府は、全世界の人間を真っ青にさせるぐらい、アピールするべきだ。

 それで、事態が改善する保証は何もないが、今は、世界中の殆どの人間が、事の深刻さを全く知らない、ということが、最大の問題である。


by j6ngt | 2005-06-21 23:56 | 地球温暖化

お奨め:ロンドンのClassic fm

◆インターネットラジオは星の数ほどありますね。

 

 便利な世の中になったもので、今は、インターネットラジオで、世界中の放送を聞くことが出来る。

  語学の勉強にも勿論使えるけれども、 私は、昼間も仕事で、ずっとPCを睨んでいるし、時には英文を訳さなければならぬ。

 帰宅後も元気があるときはよいが、疲れているときは、日本語のニュースを読むのも聴くのも面倒になることがある。

 こういうときは、私は、海外のクラシック専門局を流しっぱなしにしておく。

 勿論、これだって、曲と曲の間でトークが入るし、ニュースも流すのだが、英語だから、真剣に聴こうとしなければ、気にならない (これが、日本語だと、意味が分かってしまうので、どうしても、条件反射的に内容を理解しようとして、また、頭を使ってしまい、疲れる)。


◆ロンドンの民放局でClassic fmという局がある。

 

 もともとは、勿論、普通の無線局だが、今は日本にいてもネットで聴くことができる。ヨーロッパやアメリカには、このような、クラシック専門放送局が星の数ほどあり、中には、すごくマニアックでバルトーク(という作曲家)の作品ばかり放送している局さえある。

 何故、私が、英国ロンドンの、Classic fmという局を推すかというと、正直に言えば、完全に個人的な思い入れである。

 12年前にロンドンに行き、まだ、家族は日本にいる(海外赴任というのは、亭主が先に現地へ赴き、家を探して、受け入れ体制を整えてから、妻子を呼び寄せる。つまり、数ヶ月の孤独な時間を過ごさねばならぬのだ)ときに、ラジオでも聴いて、少しはリスニング能力を向上させようか、と思って買ったラジオでたまたま、最初に聴いた(偶然受信した)のが、このClassic fmだったので、今でも、これを聴くとひどく懐かしいのである。

 このラジオ局は、あまり真面目でないところがよい。

 日本人は真面目だから、例えばNHKのFM放送は(最近全然聴いていないが)、交響曲ならば、一曲演奏するのに2時間もかかる、ブルックナーの大曲をそのまま放送することも稀ではない。

 厳密なことを言えば、交響曲は確かに全曲が一つの音の構築物なので、部分だけ聴くのは邪道だ、ということになるが、それは、クラシックがどうしても「お勉強」と切り離せない日本人ならではの現象である。


◆西洋人のクラシックとのつきあい方はもっと気楽だ。

 

 Classic fmを聴いて驚いたのは、10分以上の曲はまず、放送しないことだ。

 ドボルザークの「新世界より」なんて、シンフォニーとしては長い方ではないのだが、それでも全曲は滅多にやらない。

 第4楽章だけ、とか、第2楽章だけ、とか、常に「ブツ切り」なのだ。

 勿論、これは人によって好き嫌いが分かれるところだろうが、西洋人は好きなように西洋音楽を聴いているということは、良く分かる。


◆疲れたとき、このラジオ、いいですよ

 

 外国語だから、というのが却って幸いしている。分からないところは無視できる。
 これがトップページだが、中央の上の方にある、 "listen live"とというところをクリックすれば、Realか、Window Media Playerがインストールされていれば、聴ける筈。


◆おまけ:英語のお勉強に最適だが、あまり知られていないBBCのページ

 

 本稿の主旨からは外れるが、英語の,特にリスニングの練習をなさりたい方。

BBCのサイトの中に、BBC World Service | Learning Englishというコーナーがある。

 今はウィンブルドンの特集なんか載ってますな。

 だが、リスニングはニュースが一番易しいので、Words in the Newsというページに行きましょう。

 そうすると、簡潔にまとめられた短いニュースの記事が読める。

 スピーカーの形のアイコンをクリックすれば、BBCのアナウンサーによる原稿の朗読が聴ける。

 下には、記事の中で使われたキーワードが英語で説明してある。

 但し、リスニングの能力は、原稿を目で追いながら音声を聞いても、いつまで経っても、向上しないんですね。

 最初は何十回も聴くというのが基本ですね。音を音として覚えてしまうというか。

 しかし、他にも手はあります。ただ聴くのが苦痛だという人は、原稿見ても良いから、アナウンサーの発音、イントネーションをなるべく真似して、少なくとも100回。出来れば500回ぐらい音読すると良いと思います。

 アポロ月面着陸放送の同時通訳で、西山千さんと一緒に活躍なさった、「同時通訳の神様」國弘正雄先生は、中学の頃、教科書を1000回も音読し、その後、手当たり次第に音読したのが、英語力の基礎になった、とはっきり書いておられます。

 トロイの遺跡を発見したことで知られる、考古学者(といっていいのかね)のシュリーマンの自伝、「古代への情熱」(岩波文庫)という本ほど面白い本はあまりないけど、この中でも、驚くほど同じようなことが書かれている。

「私(シュリーマン)は、あらゆる語学の習得を容易にする方法を発見した。(中略)非常に多く音読すること(以下略)」

 自分で出せる音は聴き取れるし、何百回も音読すると身体が覚えるのですね。

 なんだか、くたびれていて、滅茶苦茶な文章になってしまったが、これにて、筆を置きます。


by j6ngt | 2005-06-21 17:57 | 音楽

二度と戦争をしてはならない』と強く思った。」(首相)←硫黄島まで行かないと分からないのですか?

◆記事:硫黄島で戦没者追悼式、首相ら100人が出席

 

 小泉首相は19日、太平洋戦争で日米両軍が激しく戦った硫黄島(東京都小笠原村)を訪れ、政府主催の「戦没者追悼式」に出席した。

 現職首相の硫黄島訪問は初めて。首相は「終戦から60年が過ぎ去った。悲惨な戦争の教訓を風化させることなく、各国との友好関係を発展させ、世界の恒久平和の確立に積極的に貢献する」とあいさつし、「不戦の誓い」を新たにした。

 硫黄島では日本側2万1900人、米側6821人が戦死した。

 首相は式典を終え、米兵戦死者のための「米軍将兵の碑」などを訪れた後、「すさまじい、苛烈(かれつ)な戦闘地だった。戦った兵士を思うと、『二度と戦争をしてはならない』と強く思った。日本軍も米軍も、祖国、家族のため、心ならずも戦わざるを得なかったのだろう」と記者団に語った。(読売新聞) - 6月19日20時23分更新


◆コメント:「二度と戦争をしてはいけないと思った」?その割には、自民党って物騒なことばかり言ってますね。

 

 小泉首相は、首相就任当時から、「集団的自衛権を行使できるようにして、国際貢献」したい、というようなことを何度も言っている。

 自民党のホームページで憲法調査会の議事要旨というのを、面倒くさいけど、読んでみると、大部分の奴は集団的自衛権の行使は当たり前といっている。

 「集団的自衛権」とは、「自国と密接な関係にある他国に対して第三者による武力攻撃があった場合に、自国が直接に攻撃されていなくても、第三者による武力攻撃を実力をもって阻止・排除する権利」である。

 要するに、連帯保証人みたいなもので、日本が攻撃されていなくても、日本と密接な関係にあるアメリカが戦争を始めたら、これを助けるために、世界の何処へでも自衛隊を派遣しなければならない。どう考えても、日本が戦争に巻き込まれるのは不可避であるといっていい。



 しばしば、日本が攻撃されたときに、日米安全保障条約にのっとって、米国と共同して、我が国を守るのが、「集団的自衛権の行使」だ、という意見を読むが、違う。

 日本が他国から侵略・攻撃されたときに、日本国民の生命を守るのは、日本国にとって、個人における正当防衛と同じで、当たり前であり、これは、日本国の個別的自衛権の行使である。アメリカがこれを助けるのは、「アメリカの集団的自衛権の行使」である。

 集団的自衛権の行使を認めることが国際貢献になるというのもよく小泉さんは言っているが、繰り返すけれども集団的自衛権の行使とは戦争の助っ人をするということで、戦争に加わると言うことは、人殺しの手伝いをすることに、他ならない。そんな国際貢献はしなくても良い。そもそも、有事の際にアメリカが本気で日本を守ると思っているのがおめでたい。


◆イラク戦争を支持した結果どうなったか?

 

 イラク戦争は、アメリカがイラクに大量破壊兵器がある、と言いがかりをつけて始めた戦争で、日本政府は世界で一番早く、公式にこれを「支持する」と言ってしまった。

 しかしながら、結局、最終的に大量破壊兵器は見つからず、何のことはない、一番の大量破壊兵器はアメリカ合衆国そのものであったという喜劇だった。

 日本はそれでも、あの戦争は正しかったといっているが、バカではないか?

 Yahoo!ニュースのトピックスで、イラク戦争という項目があるから、これを「はてなアンテナ」にでも登録して、毎日点検するといい。

 毎日、毎日、これでもか、というほど、人が死んでいる。

 イラクの主権は昨年六月にイラクに委譲されたのであるが、どういう根拠があるのか分からないが、アメリカはイラクに居座り続けている。

 昨日もイラクの武装勢力を50人殺害した、と得意気に発表している。本当に人殺しが好きな国だ。


◆武力を提供しても国際平和をもたらすことはない。

  

 Yahoo!ニュースのイラク戦争を毎日読んでいれば、世界一の経済大国であり、軍事大国であるアメリカが、圧倒的な兵力を用いても、イラク人を屈服させることは出来ず、イラク人のアメリカ人への憎悪がつのり、悪循環に陥るばかりだ、ということが分かるはずで、そういう国に集団的自衛権でおつきあいしていたら、仲が良かったイラクと日本の仲まで悪くなるばかりである。


◆結論:「二度と戦争をするべきではない」と考えるのなら、憲法改正して、自衛隊を軍隊にして、集団的自衛権の行使を可能にすることなど止めるべきだ。

 

 自民党には危ない奴が大勢いて、前・防衛庁長官だった石破茂などという軍事オタクの元銀行員は、防衛庁長官になる以前、2002年5月の衆議院憲法調査会で、「国を守ることが奴隷的苦役であるような国なら、国家に値しない」と発言して物議を醸した。

 これは、従来の政府見解は、「徴兵制は本人の意思に反し、兵役という役務の提供を義務付けるもの」であるため、強制的な苦役を禁止した憲法18条などに反する」という解釈に異を唱えているだ。危ない奴でしょう?

 因みに、憲法18条は次の通り。

 第十八条 何人も、いかなる奴隷的拘束も受けない。又、犯罪に因る処罰の場合を除いては、その意に反する苦役に服させられない。

 もしも、小泉首相が、今日硫黄島で言った「二度と戦争をするべきでないと思った」というのが本心ならば、憲法第九条を改正して、自衛隊を軍隊にして、武力の行使を容認して、徴兵制を施行して、集団的自衛権の行使を認めるなどという政策は、その思想の正確に180度逆を向いているのであるから、絶対にやってはいかん。と私は考えます。


by j6ngt | 2005-06-19 23:43