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「障害がある人間」=「劣った人間」とはいえない。

◆アインシュタイン、ビルゲイツは高機能広汎性発達障害だ

 

今夜、テレビで自閉症の子供さんを取り上げていたけれども、どうしても、障害を持った、「可哀相な」「気の毒な」人、という雰囲気を出そうとしている。ナレーションが気に入らん。故意に、悲劇的なトーンで話す必要はない。

自閉症は、精神科で扱うが「発達障害」という分野である。原因はまだ、判明していないが、周りに人がいないように振る舞う、とか、自分の世界に閉じこもる、とか、言葉の発達が遅れているとか、まあ、そんなことが書いてある。


しかしながら、同じ自閉症の領域に属する発達障害に color=#0000FF>「高機能広汎性発達障害」というのがある。

「高機能」とは、知能のおくれがない、ということで、それでは何が問題なのかというと、





  • 相対的対人関係の質的異常

  • コミュニケーションの質的異常

  • 幅狭く常同反復的である行動・興味・活動のパターン


style="LINE-HEIGHT: 150%">の三つの領域に障害があることで特徴づけられる発達障害だそうだ。

 ところが、小見出しに書いたとおり、相対性理論は分からなくても、相対性理論のアインシュタインと言えば誰でも知っているあのアインシュタインも、我々(の過半数)が使っているWindowsを作った、ビル・ゲイツ氏も「高機能広汎性発達障害」なのだ。

異常とは文字通り「常」と「異なる」と書くわけで、そういう意味なら、なるほど、二人とも異常なのだろう。

しかし、アインシュタインとビル・ゲイツよりも自分の方が優れている、と自信を持って言えるひとがいたとしたら、そのほうが、ちょっと、危ない。


◆障害を持つ音楽家たち。イツァーク・パールマンの場合。

 

ここでは、身体に障害がある人を取り上げる。私の得意分野、音楽の世界には、身体的障害がありながら、「超一流」の評価を得ている人が何人もいる。

例えば、イツァーク・パールマンという、一応アメリカ人だが、その名の示すとおりユダヤ人のヴァイオリニストは、現存するヴァイオリニストの中でも最高の技術と音楽性を併せ持つ、希有な天才だが、足が不自由である。

 小児麻痺で足の自由を失い、ステージに出てくるときは、巨体を松葉杖で支えながら出てきて、普通のヴァイオリンのソリストは立ってヴァイオリン協奏曲を演奏するが、彼は椅子に座って演奏せざるを得ない。

その椅子に辿り着くまで、両手は松葉杖で塞がってしまうから、指揮者が彼のヴァイオリンと弓を持って一緒に出てきて、パールマンがどっこいしょ、と椅子に座ったところで、彼に、楽器と弓を渡す。

すると、パールマン先生は、指揮者に向かって「ちょっと待って」という仕草をし、自分の燕尾服の内ポケットをゴソゴソ探りはじめる。

 何をやっているかと思うと、おもむろに指揮棒を取り出し、「ああ、あった」とか云いながら、指揮者に渡す。観客にどっとウケる。と毎回分かっているのだが、やるのである。

彼のサービス精神である。ステージに出てくるとき、痛々しいので、観客がどんな顔をして良いか分からぬ、という雰囲気を敏感に察して、彼の方が気を使って色々考えた末、こういう「コント」を思いついたらしい。

ヴァイオリンを弾き出すとその上手さは、筆舌に尽くしがたく、それは競演するオーケストラのヴァイオリンセクションを初めとする音楽家たちの表情を見るとよく分かる。

彼ら以上にヴァイオリン弾きに苦労が分かる者は居ない。ソリストにとっては、一番怖い「聞き手」であるが、ベルリンフィルのような、超・超・一流のオケの連中もコンチェルトの後で、拍手を惜しまない。

ある日本のオーケストラのヴァイオリニストは「彼は、足が不自由だが、彼のヴァイオリン演奏を聴いていると、それ以上に自分が、手が不自由な人間に思えてくる」と評していたのは、言い得て妙である。なにより、パールマンの音楽を聴けば、脚が不自由であることなど忘れてしまう。パールマンといえば、まず彼の音楽を想起するのが普通の音楽ファンであろう。つまり、音楽家としての彼の評価に、身体的障害は全く入り込む余地がないのだ。


◆全盲のヴァイオリニスト和波隆義

ヴァイオリニストの和波孝禧(わなみたかよし)氏は(1945年生まれだから、今年還暦かあ。もう、そんなになるかな。)生まれたときから、視力が無い。

しかし、ご両親が大切に育てられ、そのうちに音楽的才能があることに気づき、鷲見三郎(すみさぶろう)氏、江藤俊哉氏に師事し(このお二人に教わるというのは大変なことなのだ。日本で一番偉い(つまり優秀な弟子が沢山いる)、先生なのだ)、後は省略するが、もう何十年もヨーロッパを中心にソリストとして活躍している。

ライプツィッヒ・ゲバントハウスなどという、由緒あるオーケストラ(メンデルスゾーンがここの指揮者だった)から呼ばれるというのは、目もくらむほど大変な修行の成果だろう。

話が少し逸れるが、目の不自由な人はどうやって音楽を覚えるかというと、ちゃんと点字の楽譜というものが存在するのである。というか、実は、点字は楽譜が最初だった、ということは余り知られていない。文字の方が後から出来たのだ。何かの本でずっと昔に読んだ。

さて、和波孝禧氏はソリストだけではなく、ここ10数年で大変有名になったサイトウ・キネン・オーケストラで、ソリストとしてではなく、オーケストラのメンバーとして演奏をすることがあるのだが、和波さんを見ていると全く奇跡としか云いようがないことが、目の前で起きる。

つまり、オーケストラは指揮者の棒を見て、曲の一番最初の音を出すタイミングとその後のテンポを知る。最後の音を長くのばして、切るときも、棒を見る。

いうまでもなく、これらは視覚情報である。和波さんは全く何も見えない。最初の音をどうやって合わせるか(クラシックではロックバンドのように「1・2・3・4!」などとカウントすることは絶対にない。)?

何もしないのに、他の人とぴたりと合わせて弾きはじめるのである。

 あまりにも自然なので、一瞬、誠に失礼ながら、本当は見えるのではないか、と思うほどである。

ご本人は、「非常に単純化していえば、集中力と訓練によって可能です。」と仰るのだが、どうにもこうにも、初めて生で拝見したときは驚いて、しばらく、何も声が出なくなったことを覚えている。

分からないなりに想像すると、音楽家は管楽器奏者や声楽家でなくとも、必ず音を出す前に、ブレス(呼吸)をするし、フレーズの切れ目でも呼吸をする。

 音楽の本質は歌であるから、呼吸の無い音楽というのは、無いのである。

 しかし、管楽器奏者も弦楽器奏者も同じステージの隣の人間にも聞こえないぐらいの呼吸音しか、出さない。オーケストラ全員のブレスがいちいち、「スーハー、スーハー」と聞こえたら、やかましくて、音楽にならぬ。

だが、和波孝禧さんはこのときのわずかな、空気の変化を、目が見える者よりも敏感に感じ取っているのではないかという気がする。しかし、それだけでは、音を切るときやテンポが変化するときはどうするのか、説明にならぬ。兎に角、不思議なことなのである。

 なお、和波孝禧さんに関しては、本が2冊ある。ひとつは、母上がお書きになった母と子のシンフォニー―盲目のヴァイオリニスト、和波孝禧を育てた母の手記という、大変に有名になった本である。息子が目が見えないことを、全く気にしなかった訳はないが、一緒に旅行に行ったり、ヴァイオリンのレッスンに行ったりした、母上の溢れるばかりの愛情に、親とはこういうものか、と、胸が熱くなる。

 もう一冊は、和波孝禧さんご自身の著書がある。音楽からの贈り物という本で、プロの演奏家になって独立して、結婚して(奥様はピアニストでいらっしゃる)、演奏活動や日常生活で感じた、音楽のこと、生活のこと、目が不自由な人が世間の人々に知って欲しいこと、などが、端正な文章で綴られていて、私は、視覚障害者云々というよりも、プロの音楽家、プロのヴァイオリニストが書いた、大変貴重な本だと思っている。


◆ある能力がたまたま欠けているからといって、それで終わりではない。

 

色々な「障害があるといわれている人」が世の中には居るが、アインシュタインの例で分かるとおり、本当に障害と言い切れるのか?障害とはなにか?というケースがある。

また、二人の音楽家で明らかなとおり、ある能力は確かに欠けているが、それを補って余りある能力、才能を持っている人がいる。

だから、「障害がある人」=「劣った人」と単純に決めつけるべきではない。


by j6ngt | 2005-01-31 19:02 | クラシック

新潟では雪下ろし中の事故などで、既に8人が亡くなり、46人が怪我をしている

◆新潟県ホームページ「雪害防止のために(新潟県知事 泉田裕彦)(1月28日)より抜粋。

この冬は例年になく雪が多く、雪下ろし中の事故などで、既に8名の方が亡くなり、けがをされた方も46名にのぼっております。

特に、地震の被災地では、建物の倒壊や雪崩などの雪による被害が発生しやすくなっています。

また、震災後の心身の疲労の蓄積から、雪下ろしなどの際、思わぬ事故が発生する可能性も高くなっております。

 県民の皆様、特に震災被災地の皆様におかれましては、どうかこれ以上の犠牲を出すことなくこの冬を乗り切り、県民みんなで復興の春を迎えられることを希望いたします。

 平成17年1月28日

新潟県知事 泉田 裕彦


◆コメント:サマワで給水するより、新潟で雪下ろしをするべきではないか。

 引用したのは、新潟県知事が28日に発表したコメントの最後のごく一部であり、その前の文章からは、降り積もる雪の中、半壊家屋の調査、対策に翻弄されている、現地の人々の不安と苦労をうかがい知ることが出来る。

それにしても、雪下ろし中の事故などで、すでに8人の方が亡くなり、怪我人は46人もでているという事実を日本中の人々は知っているのだろうか?内閣総理大臣は知っているのだろうか?

人間、現金なもので、新潟中越地震から3ヶ月と1週間が経ち、日本人全体のこの出来事に対する関心が薄れかけている。


◆民主党岩國哲人(いわくに てつんど)衆議院議員の意見は正しい。

 

28日(金)の衆議院予算委員会では、民主党の岩國哲人衆議院議員が代表質問をしていた。

そういえば、国会には岩國さんがいたんだ、と思い出した。

この人は、7歳の時に父上が亡くなって、働いて苦労して東大を出て、日興證券に入り、後、債権ディーリングの世界で頭角を現したが、娘さんの教育のことを考えて、モルガンスタンレーに転職。
 さらに、1984年に、世界最大の証券会社(というか、正確には Investment bank=投資銀行、というのですがね)であるメリルリンチに移り、87年にはなんと米国本社の上席副社長にまで上りつめた、俊英である。

あの競争の激しいアメリカの金融界で、メリルの副社長といったら、飛び上がるほどの地位なのである。当然、年収は何億単位で、マンハッタンの超高級マンションに住み、毎朝、リムジンで出勤していたわけである。

しかし、この人は、驚いたことに、その2年後、郷里である出雲市の熱心な招聘に応じて、メリルリンチ上級副社長の地位をかなぐりすてて、山陰の小さな市の長を引き受けた。 自分の年収は何十分の一に減った。ところが、極めて熱心に仕事に取り組み、そこで、天下のメリルの副社長にまでなった能力を発揮したのだから、凄いことになった。何しろ、100項目の改革を提案し、あっという間に、全部実現した。全国から注目を浴びた。こういう優秀な人材が国会にいるのは、素晴らしい。


◆優先順位があるだろう。

話がそれたが、要するに、岩國哲人さんという、もの凄く優秀な人がいま、衆議院議員になっていて、28日に、小泉首相に対して代表質問をしたのだ。

  冒頭、 「自分はイラクへの自衛隊派遣には反対である。元々反対であったが、自国の豪雪地帯の人々が、冬の到来直前に大地震によって大変な被害を受け、半壊の、かろうじて持ちこたえている家は、雪の重みで崩れかけているし、水道管が破れたままになっているのに、自衛隊はそちらは手伝わないで、イラクで水道管を直している。という状況を見て、ますます、今、自衛隊がイラクにいるのは、おかしいと思うようになった。 イラクのひとはどうでも良いということではなく、優先順位があるはずだ」という趣旨の発言をしていた。

 極めて、正鵠を得ている。 正しい。 これこそ、sense of proportionというものだ。


by j6ngt | 2005-01-31 00:35

小泉首相は頭がおかしいのではないか、と本気で心配になってきた









衆議院TV(ネット配信)、1月27日(木)予算委員会での民主党管直人氏の質問と、首相答弁

◆管直人氏

 ここに、小泉発言録があります。

 まず、「約束を守れなくとも大したことではない。」

「フセイン大統領がイラクで見つかっていないからと云って、フセイン大統領がいないとはいえない。」

「大量破壊兵器はいずれ見つかる。」見つかったんでしょうかねえ?これも、云いっぱなしでありました。

「どこが非戦闘地域か分かるわけがない。」

その後岡田代表には、「自衛隊が活動している地域が非戦闘地域だ」こんな開き直りの答弁、これが説明になっているでしょうか?

 そして、「人生いろいろ」これなどはまさに開き直りの象徴だとも云えるわけでございます。


どうか、私達に対する切り返しではないんです。

国民の皆さんが、非戦闘地域について、或いは公約について、或いは総理の厚生年金について、ある意味で私達は国民を代表して訊いていることに対して、こういう答弁をされるのは、国民そのものを、バカにしたような答弁ではないか。こういう答弁は止めるべきだと思いますが、反省の弁と止めることをお約束頂きたいと思います。


◆小泉首相

 私はいつも、誠意を持って、いかに国民に分かりやすく答弁しようと心がけているんです。

そしてね。これは、最初の「約束を守れなかったのは大したことではない」、というのは、これは30兆円の枠を守れと、云ったときの発言だと思うんです。

ま、確かに、この言葉をとれば、この言葉は適切だったとは思わない。これは、反省してんです。


 

 しかし、イラクにフセイン大統領が見つかっていないからといって、イラクにフセイン大統領がいないとはいえない、と言う発言、これは、私、適切だと思いますよ。

あのころ、いろんな質問に答えていた。イラクに大量破壊兵器が見つからないから永遠に見つからない、というようなトーンだった。

 あのときの国連での状態、国連での討論、国連での決議、フセイン大統領が審査を拒否する状況を見れば、これは、あるなあ、と思っても不思議じゃない。

で、私もあのころはいずれ(大量破壊兵器が)見つかるのではないかと思っていたんです。

で、結果的には無い、となった。予想、見込みは外れることがある。

しかし、あのころの状況から見れば、本当に大量破壊兵器を持っていないと思うんだったら、フセイン大統領は国連の査察を受け入れて、自ら「(大量破壊兵器は)無いですよ」と証明していれば戦争は起こっていなかったんです。


 それと、これも管さんとの議論で、「どこが戦闘地域で、どこが非戦闘地域ですか」と言う議論になった。

で、私が「非戦闘地域がわかるわけがない」といった。当たり前でしょ。

誰に訊かれたって、内閣総理大臣に訊かれたって、防衛庁長官に訊かれたって日本に、ここに、居てですよ?

私がどこが戦闘地域かどこが非戦闘地域かイラク行って調べたって分かりませんよ。

それは、専門家が良く検討して、「自衛隊が派遣される地域は非戦闘地域でなければならない」という意味で言ったのであって、いまだって、訊かれたらですよ。どこが戦闘地域で、どこが非戦闘地域かそういうことを想定していた、イラク復興支援特別措置法じゃないんです。

そこで、自衛隊が活動している地域は非戦闘地域だという、これは、一番解りやすい答弁ですよ。

これは党首討論で私が、丁寧に誠実に答弁しているの。私は、「自衛隊が活動している地域は非戦闘地域だ」というのは、極めて妥当で分かりやすい答弁なんです。


◆コメント:本当に、小泉首相、頭おかしくなりつつあるのではないの?

 国会の両議院の本会議と全ての会議の様子はインターネットで見ることができる。

発言者を指定すれば、その部分から、再生をはじめる。使いようよっては、便利だ。但し、ダウンロード出来ないし、以前は平成12年からのビデオがすべてアーカイブに保存されていたのに、今は、1年経つと、消してしまう。この辺が如何にも狡猾である。

それはさておき、今週の木曜日に、民主党の管直人氏が、小泉首相に代表質問し、首相が答弁したときの部分を文字にしてみた。

 出来る限り、発言をそのまま文字にした。

管直人氏も久々の国会で、少しぼけていて、センテンスが完結しなかったり、以前よりも発言のキレが悪いことが分かるが、そういうことは些末なことである。

問題は、小泉純一郎内閣総理大臣のことである。知識の乏しさ、思考過程の異常さ、自分が絶対正しいと信じ切っている、かなり誇大な、はっきり云って、やや病的な自己像である。

そして、音声をここでアップロード出来ないのが誠に残念ななのだが、発言しているときの小泉首相の言葉は、ろれつが回っておらず、発音が不明瞭である。

まさかとは思うが、アルコールが入っているのではないか、と思うぐらいである。

私は、小泉氏を茶化しているのではない。真面目に心配になってきたのだ。

脳のCTだかMRIだか撮ってみた方がいいように思う。

無論、私は医師ではないから、病気かどうか徒に書くべきではないが、とにかく、云うことなすこと、余りにも常軌を逸している。

総理の健康状態は、彼だけの問題ではない。


答弁の内容は、事実認識も論理もめちゃくちゃで、敢えて指摘するまでもないくらいだ。

「フセインが査察を受け入れていたら、イラク戦争は起きなかった」という箇所に、まず、驚く。

イラクは国連の査察団を受け入れていたのである。イラク戦争が始まる2ヶ月まえ2003年1月21日、IAEA(国際原子力機関)のエルバラダイ事務局長は、「我々が任務を完了するまでには、なお数ヶ月を要する」と発言している。

小泉首相は、それを知らないか(だとしたら、当時の国際情勢が全く分かっていなかったことになる)、忘れてしまった(わずか2年前の、しかも些末な事柄ではない。国連を査察をしていたかどうかという重要な事実をわすれるのは普通では、考えにくい)ということになり、どちらにせよ、問題である。

さらに、 「フセイン大統領は国連の査察を受け入れて、自ら「(大量破壊兵器は)無いですよ」と証明していれば戦争は起こっていなかったんです。」という発言は、小泉首相が国連憲章が武力行使を禁じているという国際法の基本をいまだに全く勉強していないことを、物語っている。

最後に、イラク復興支援特別措置法では、自衛隊が活動するのは、現に戦闘行為が行われておらず、かつ、活動する期間を通じて戦闘行為が行われる見込みがないと認められる地域に限っているのであり、なによりも、この法律は、小泉首相自身が強行採決させた法律なのである。

「自衛隊の活動は非戦闘地域に限」るという文言を含む法律を自ら作っておいて、実は、「非戦闘地域がどこにあるのか、分からない。イラクに行っても分からない」というのでは、非戦闘地域という概念自体が無意味化しており、このような法律に基づいて自衛隊を海外に派遣するのは、宿営地の建設だけで344億円も税金を使ったのであるから、国民に対して、サギを働いたも同然である。


そして、これら全ての不備、無知、欺瞞をそのまま認識できず、自分は誠実に答弁していると信じて疑わないのは、小泉首相の異常に強い自信、つまり自己愛に基づいており、私は、それが、殆ど病的な領域に達しつつあるのではないか、と懸念している。




by j6ngt | 2005-01-30 01:21

新大久保駅ホーム転落死亡事故は4年前の昨日だった。

◆新大久保駅ホーム転落死亡事故

2001年1月26日 19時15分頃 山手線新大久保駅で、ホームに居合わせた韓国人留学生とカメラマンが、線路に転落した酔客の救助を試みるも、進入してきた内回り電車にはねられ3名とも死亡。この事故を教訓とし、線路上への人などの転落を検出するマットの取り付け、ホームに駆け上がるための非常用ステップの設置、列車緊急停止用ボタンの設置など、駅の安全性を向上させる取り組みが全国的に進んだ。助けた二人には後日感謝状が贈られた。 (Wikipedia)


◆コメント:記録としての日記。

 

人間は、相当悲惨な事件事故が世の中で起きても、それが目の前で起こった現実でないと、驚くほどかんたんに忘れる。

目の前で起きていないのに、テレビなどのメディアを通して知った事実を「疑似現実」というのだ、と大学の教養課程「社会学」で教わった。

つまり、この段落の初めのセンテンスを言い換えれば、「疑似現実は、長期記憶として定着しない」ということになろうか。

疑似現実でも覚えておかなければならない大事な出来事が世の中には沢山あって、それを忘れない、あるいはときどき記憶に蘇らせる「リマインダー」として、日記は有効である。

私が、Web日記を書き始めたのは2002年4月なので、新大久保事件よりもずっと後であるが、それよりも前からローカルでは、日記を書いていたので、思い出したのである。


◆線路に転落した人は泥酔していた。

 Wikipediaは中立的に事実を述べてあるだけで、それはそれでよいのだが、忘れていけないのは、



  • 線路に落ちる人がいなければ、韓国人留学生と、日本人カメラマンは死ななくて済んだであろうこと。

  • 多くの目撃証言などによれば、留学生とカメラマンが助けようとした人は、新大久保駅のホームで、既に傍目にも分かるほど、酔っぱらっていたのにも関わらず、さらに駅の売店で日本酒のカップ酒を買ってさらに、酔い、足元がふらついており、これと、線路に転落したこととの因果関係は、ほぼ明らかであること。

である。

多くの日本人は、アルコールを分解するのに必要なアセトアルデヒド脱水酵素の2種類のうち1種類しか有していない人が多く、これが欧米人よりも(彼らは大抵2種類の酵素をもっている)よりも酒に弱い原因であることは、判明している。

したがって、日本ではアルコールを多飲することによる暴力が、事故が起きやすい事は経験則から明らかであり(私は4年ロンドンにいた。その間、数えきれぬほど、英国人とパブに行った。そして、彼らが信じられぬほど大量のビールやワインを飲むのに、日本人ほど酩酊状態に陥ったり、ましてやそれが原因で喧嘩が始まったのを見たことがなかった)、その極端な場合がこの事故だった、といってよい。


◆それでも今でも駅の売店で酒を売っているのは、一体、どういう了見なんだ?

 

過去の教訓が全く生きていないではないか。

 どうして、今でも駅のホームで酒を売ることを許しているのか、理解に苦しむ。

今日の、正にこの瞬間も日本のどこかでは、酔っぱらいが喧嘩をして人を殴って怪我をさせたり、しつこくカラんで、迷惑をかけているのに違いない。

問題は、彼らの多くは、自分が酒を飲むとどういう行動を起こすか、あるいはその可能性が高くなるかということを承知しているのにも関わらず、「酒の席での失敗」を繰り返すことである。

 「まあまあ、酒のときぐらいはめを外そうよ、そう、カリカリしなさんな」という声が聞こえてくるようだが、さほど簡単に済ませる訳にはいかぬ。

 人間の身体に、「ある程度酔えば、自動的に飲酒をしたくなくなるような仕組み」があればよいのだが、残念ながら、人体にそのような機能は、なさそうだ。
 我々の経験はむしろ、その逆の傾向を認めざるを得ない。。普段から酒癖の悪い人間は酔えば酔うほど、自制が効かなくなる。何かのきっかけがあれば、人殺しさえしかねない。 実際に、人類史上それが原因で人生を棒に振った人間が沢山いる。

 酒席での殺人を、「飲んでいたんだから大目に見よう」と主張する人はまさか、いないだろう。

覚醒剤常用者が、薬が切れて禁断症状が現れると自分は暴れる、と知っていながら、薬を使い続けて、挙げ句に刃物を振り回して人を殺した、というケースで「犯行当時、被告人は、心神喪失で責任能力がなかったから、無罪」と言う判決が出たら、誰もが怒るだろう。

 云うまでもなく、覚醒剤を使い始めるときには心神喪失ではなかったから、である。

翻って、「自分は酒を飲んで他人に迷惑をかける傾向がある」と知りながら酒を飲む人間は(アルコールは、たまたま、現在の日本国の法律で合法とされているだけであり、人間の精神に作用を及ぼす薬物である点に置いては、覚醒剤=アンフェタミン、メタンフェタミンと変わるところはない)、覚醒剤常用者と大差ない。

この問題は、第一義的には、薬物乱用者自身の責任だが、その薬物の販売を駅のプラットフォームなどという危険な場所で禁止しない(高速道路のサービスエリアで禁止しているが、そんなことは当然であり、賞賛には全く値しない)、日本国の怠慢でもある。


by j6ngt | 2005-01-28 00:28

ヤフー、ネット銀行業に来年参入へ 顧客拡大目指す」460万人の顧客情報を盗まれた会社が銀行ですか・・・

◆記事1:ネット銀行業に来年参入へ ヤフー、顧客拡大目指す

 

 ヤフーは20日、インターネットを使った銀行業務で、あおぞら銀行と提携することで合意した、と発表した。ヤフーはあおぞら銀の完全子会社、あおぞら信託銀行(東京)に120億-130億円を出資し、来年前半に銀行業に参入する。

 ネット上の商取引は年々拡大を続けている。決済業務で利用者の利便性を高めたいヤフーと、若年層を中心に顧客を獲得し、個人取引部門を強化したいあおぞら銀の思惑が一致した。

 新しいあおぞら信託銀行は来年前半から、ネット専業銀行として決済サービスや消費者ローンの取り扱いを始める予定で、社名変更も検討中。

 あおぞら信託は3月末までに、普通株式と普通株に転換できる議決権のない株式を発行。いったんあおぞら銀が引き受けた後、同月中にヤフーへ譲渡する。(共同通信) - 1月20日19時22分更新


◆記事2:ヤフーBB顧客情報流出 恐喝未遂容疑で2人を逮捕 (注:昨年の記事です)

 

 インターネット接続サービス「ヤフーBB」の契約者情報が流出した事件で、警視庁は30日、同サービスを運営するソフトバンクBB(本社・東京都中央区)から金を脅し取ろうとしたとして、無職冨安泰生(24)=東京都新宿区早稲田町=と無職森琢哉(35)=同文京区本駒込3丁目=の両容疑者を恐喝未遂容疑で逮捕した。冨安容疑者が同社のサーバーコンピューターに侵入して入手した顧客情報を使って、右翼団体元幹部らが同社を脅したとされる。

 冨安容疑者は顧客情報を引き出したことは認めたうえで「恐喝に使われるとは思わなかった」と供述、森容疑者は容疑を認めているという。

 捜査1課の調べでは、冨安容疑者は昨年春ごろ、知人でソフトバンクBBの元派遣社員の男性(30)が社員だった時に使用していた接続用IDやパスワードなどを入力して同社の保守管理用のサーバーコンピューターに侵入するのを盗み見て、IDなどを記憶。同コンピューターに侵入して、顧客情報を引き出すなどするようになった。

 このことを聞いた知人の森容疑者が、義父で元右翼団体会長の森洋被告(67)=恐喝未遂罪で公判中=に伝え、洋被告が金を脅し取ろうと計画。洋被告の指示で冨安容疑者は1月上旬、新宿区内のインターネットカフェで同社のコンピューターに入り込み、約460万人分の顧客情報を引き出した。 (朝日新聞 2004年5月30日 (日))


◆コメント:大丈夫かな?

 

 個人情報流出事件というのは、会社であれ、役所であれ、非常に深刻な事態なのですが、人間の慣れは恐ろしいもので、昨年、あまりにも多くの情報流出が起きた所為か、誰も怒らない。不思議です。

ソフトバンクは、昨年(発覚したのがちょうど1年前ですね)何と460万人もの顧客情報を盗み取られて、右翼団体元幹部に恐喝されていた会社です。盗まれた情報が第3者に渡っている可能性も高い。

加えて、12月13日の日記で引用した記事によれば、460万人の情報漏れ以前にも、別の顧客情報漏洩があった模様です。

漏れた情報が一体誰の手に渡ったのか分からない。

 Yahoo!のサイトを見ても、トップページでは、何もそのことに触れず、新規顧客の勧誘をしている。

 世間もこの事件のことを忘れている。それをいいことにうやむやにしています。そして、そのまま、今度は銀行を始めるというのでしょ?

 とんでもないと思うのです。


◆460万人の情報漏れをうやむやにしたまま、銀行をやるの?

どうも、ソフトバンクの会長さんのそういう杜撰な神経が心配なのです。12月13日の日記で私は、IT業界の人たちは、客商売の怖さが分かっていない、と書きましたが、銀行となったら、尚更慎重になって貰わないと、お客が危険なのです。

ネット銀行といえども、銀行なのだから、客のカネを預かるわけでしょう。くどいようだが「銀行」ですからね。情報が漏れたら大変ですよ。

誰がどれぐらい預金を持っているかという情報が悪い奴の手に渡ったら最悪ですね。

ネット銀行の勘定に置いてあるカネだけ盗まれるならまだしも、情報を入手した奴が、全員、コンピューターとかネットワークに詳しくて、ネット銀行の口座に不正にアクセスできるだけの知識を持っているとはかぎらないでしょう?

その場合、どういう事が起こりうるか?

個人の預金残高と、出入金記録を見れば、誰が金持ちか大抵見当がつきます。そして、 個人情報を盗まれるときはほぼ100%、氏名、住所も漏れるわけです。

そうするとですね。世の中には凶悪な人がいますから、誰が金持ちか目星をつけて、住所が分かったら、どうなります?

 下手したら、強盗に入られて、殺されちゃいますよ。

しかし、Yahoo!BBの契約者は増えているようですから、銀行が出来たら、きっと預金する人が沢山いるのでしょうね。

危ないと思うのですがねえ・・・。


by j6ngt | 2005-01-25 23:48

自らの政策を誰にでも分かる様に説明するのは、政治家の最も重要な政治行動なのです。

◆記事:首相答弁めぐり民主・社民が一時退席…国会代表質問

 

 国会は24日、衆院本会議で小泉首相の施政方針演説に対する各党の代表質問が行われ、与野党の論戦がスタートした。

 しかし、民主党の岡田代表の再質問に対する首相の再答弁をめぐって審議が紛糾、民主、社民両党議員が本会議場を一時退席し、両党不在のまま質疑が続行される異例の事態となった。代表質問の最中に野党側が退席したのは現行憲法下では初めて。

 午後1時からの本会議では、最初に質問に立った岡田氏が、首相の答弁を「不十分だ」とし、年金制度改革など9項目にわたって再質問した。

 これに対し、首相は「すでに明確に答弁している」と答えるにとどまり、その後の2度の補足答弁でも「不満があることは理解したが、私は漏れなく答弁したと思う」などと具体的な答弁を避けた。

 このため、民主党は激しく反発。社民党とともに本会議場から退席したが、河野衆院議長は議事を進行させ、自民党の武部幹事長による代表質問が続行された。共産党は出席を続けた。

 与野党はその後の本会議休憩時に打開策を協議。改めて岡田氏が質問し、首相が答弁することで事態を正常化させた。河野衆院議長は審議再開の際、「答弁にあたっては誠意を持ってきちんと対応されるよう望む」とする異例の注意を行った。


◆コメント:問題外。

 

今に始まったことではないが、小泉首相という人は、自分の政策を明瞭に、具体的に、一点の疑問の余地も無く丁寧に説明した試しがない。

 これだけで、本来、首相として、いや、それ以前に政治家として、失格なのです。

昔の総理大臣に田中角栄という人がいた。

立花隆が月刊文藝春秋に書いた「金脈問題」に端を発して、世論からバッシングを受け、さらに、ロッキード事件という戦後最大の疑獄事件で、ついに刑事被告人となった。問題が無かったとは、従って、決して言えない。

しかし、田中角栄の施政者としての実務能力は、いろいろな人が書いたものを読むと、殆ど天才的に優れていたようである。

 なにせ、小学校しか出ていないというのに、猛勉強をし、持ち前の記憶力の良さとすさまじい集中力により、必要な知識は片端から覚えてしまい、しかも忘れない。
役人の中で一番イバっていて、自分たちのことを、日本人の中で一番優秀な集団だと思っている大蔵官僚ですら、田中角栄には舌を巻いた。


◆田中角栄がインタビューを受けたときの逸話は興味深い。

 

田中角栄はとっくの昔に他界したが、その秘書を23年務めた、(個人的な印象でいうといかがわしいオヤジだが)早坂茂三氏も今年、亡くなった。
この早坂氏は、何せ一番近くで毎日朝から晩まで田中角栄のお伴をしていた人だから、彼が書いた「オヤジと私」という本は、面白い。
私は、個人的には、田中角栄や早坂茂三のような、権力欲むき出しの、ギラギラ脂ぎった人間に、好意を持てない。
ただ、この日記で何度も書いたが、「自分のムシが好かない人間は、能力がない」、という論理はおかしい。

 政治家や、政策に対する評価は、そのような情緒的な判断ではいけない。

以上を断った上で、話を進める。

 早坂氏が書いた「オヤジと私」と言う本に、非常に重要なことが書いてある。

そのまま、引用すると長くなるので要約すると、こういうことだ。


田中角栄は、新聞でも雑誌でもテレビでもインタビューを申し込まれて、断ったことがない。そして、インタビューで大体どういう質問を受けるか、早川氏が予め訊いておく。すると、田中氏はもの凄い集中力で勉強した、というのだ。

例えば、角栄が大蔵大臣在任中に、日銀法を発動して、(今は無くなってしまったが)山一証券を救済し、これにより、証券恐慌を未然に防いだという実績がある。その辺を詳しく聞きたいという質問があれば、角栄氏は早坂氏に、

「当時、大蔵省証券局がやった仕事、当時の財政・金融情勢を示す資料、戦後、節目節目の統計資料を全部集めろ。それから、山一騒動当時、関係法令がどうなっていたか全部調べて整理しろ。」と命じるのだそうだ。

今のように数字がデータベース化されて、PCでかんたんに検索できる時代ではない。全て手書きの資料や、活字だ。資料集めを命ぜられた早坂氏もさぞや大変だったと思う。

それはさておき、資料を全部揃えると、膨大な量になる。

 それを田中角栄氏は一点もゆるがせにせず、赤鉛筆で線を引きながら、2時間でも3時間でも一心不乱に、もの凄い集中力で勉強して頭にたたき込んだ、という。

インタビューの相手は「朝日新聞」のときもあれば、「週刊プレイボーイ」のこともある。

 田中角栄は、その時の世の中の情勢と、その媒体(新聞・雑誌など)の読者層を考えて、自分の説明がどのように話せば一番解ってもらえるかを、とことん研究して、インタビューを受けたのである。

何故、そこまでするかと云えば、早坂氏の言葉を借りると、

「オヤジ(田中角栄)は、あらゆる分野のマスメディアに登場する場合、自分が発言し、説明することが、政治家として一番重要な政治行動であることを、正確に理解していたから」です。

小泉さん、この本読んだことありません?


◆議会制民主主義でしたよね?この国は?

日本国の主権者は国民である。

 政治家は、国民に対して、自分が何を考えて、何をしようとしているかを正確に理解して貰うよう努力する義務があるのだ。日本国は議会制民主主義を標榜する国家なのだから、それが、本来の姿である。

小泉純一郎氏は、この一番大事な点を全く理解していない。 それこそが、彼の致命的な欠点なのだ。


by j6ngt | 2005-01-25 01:05

大統領就任演説「世界で圧政に終止符」と訴える」←じゃ、アメリカに査察を入れよう

◆ブッシュは、非常に優秀なお笑い芸人の資質を持っている。

 

「ブッシュ妄言録」という本があり、その元になったWEBサイトがある(日本語にも訳されている。そのまま検索すればすぐに見つかる)。

 下手なお笑い番組や、マンガより、100倍笑える。例えば、



「あのね、民主主義的な国家というものは、大量破壊兵器など作らないものなんだ」(あのー・・・・。)

(テレビ討論で)「確固たる信念があれば、どんな質問にも答えられるものなのだ。君の質問には、答えられない」(ということは・・・)

(訪英時、イギリス人の小学生に「ホワイトハウスはどんなところ?」と訊かれて)、"It's white."(「白いよ」)(・.・;)


◆甘く見ていた・・・。

しかし、何といっても彼の最高傑作は、



"I think anybody who doesn't think I'm smart enough to handle the job is underestimating."(私のことを大統領として知能が足りないといっている人達は、その事実をまだまだ甘く見ている)。


はい。甘く見ていました。恐れ入りやして、ごぜえやす。

上の英語で何が問題かというと、「みんな自分(ブッシュ大統領)のことをバカだといっているが、それは誤解だ(misunderstanding)」と言うべきところを"underestimate"(低く見積もる)と云ったのである。

つまり、「私の馬鹿さ加減はまだまだこんなものではないぞ」という意味だ。

これは、ブッシュ大統領の本意ではなかろうが、皮肉にも真理を言い当てている。

たしかに、世界はブッシュのバカさ加減を甘く見ていた。

 いずれにせよ、中学生レベルだ。アメリカの一般市民のみなさん。こういう人を大統領に選んで恥ずかしくないですか。そうですか。


◆真面目に読む気にもなれないブッシュの就任演説だが・・

 

彼の知能の低さを端的に象徴しているのが、表題に掲げた一言だろう。

「世界の圧政に終止符を打つ」のだそうだ

 そうですか。それでは、アメリカに国連から大量破壊兵器の査察チームを入れましょう。

 何しろ、アメリカが保有する大量破壊兵器こそ、種類も量も、世界最大である。

 そして、何と、彼らはそれを平気で使う。アメリカは間違いなく世界で最も危険な国家だ。

国際法の理念上、日本国憲法が「全て国民は法の下に平等である」と規定しているがごとく、国連加盟国の法的地位は経済力の如何に関わらず、平等でなければならない。

アメリカは、結局大嘘だったが、イラク戦争を開始するに当たって、「イラクは大量破壊兵器を保有していて何時攻撃してくるかわからぬ」と主張した。


◆地球上で最も危険な国家、アメリカ合衆国。

繰り返すが、一番危険なのはアメリカ合衆国である。

 イラクは大量破壊兵器を保有していなかったし、国連の査察にも応じた。アメリカを攻撃していなかった。

アメリカは何もしていないイラクを攻撃して10数万人のイラク人を殺した。多くの親が子供を失い。多くの子供が孤児となった。

 アメリカは国際社会の制裁を甘受すべきである。

アメリカがイラクで行ったことは、広島・長崎に原爆を投下したことと同様に、永久に許されない蛮行である。その国の大統領が「圧政に終止符」だってさ。日本語では、こういう状況を「笑止千万」、という。馬鹿馬鹿しくて、これ以上まともに論ずる気になれぬ。


by j6ngt | 2005-01-24 00:28

百人一首

子供が通う学校で百人一首大会が行われるという。

これはいいことだ。

最近、正月に百人一首で遊ぶ家庭などは殆ど無いだろうし、今時分の子供は、ゲーム機に夢中で、自ら百人一首を覚えようとするわけがない。

子供の頃に、意味が解らなくても、いろいろな文学(それも、評価が確立したもの)を覚えるのは大変に大事なことだ。これは、国語に限った話ではない。

一時期、日本の教育は暗記重視で、ものを考える能力や創造力を軽んじている、としきりにいわれた。

しかし、今の「ゆとり教育」では考える力は身に付かない。暗記をさせないから、知識も増えない。ものを考える力といっても、知識が無ければ、考えようがない。

結局、わざとバカを生産していたに等しい。

記憶力が良い、子供の頃に覚えたことは、大人になっても忘れない。

丸暗記、詰め込み教育を復活させるべきだ。
by j6ngt | 2005-01-21 20:54 | クラシック

「偽造カード被害(スキミング)防止、金融庁と警察庁が初協議へ。 現時点におけるスキミング対策。

◆記事1:偽造カード被害防止、金融庁と警察庁が初協議へ

 

 金融庁と警察庁は19日、偽造された銀行のキャッシュカードを使って、現金自動預け払い機(ATM)から現金が引き出される犯罪が急増しているため、被害の拡大防止策を検討する方針を明らかにした。

 21日に実務者レベルで初協議を行い、事件の手口や被害の実態、金融機関側の取り組みなどについて意見交換する。金融庁は2月に、捜査当局の意向を踏まえ、銀行が被害額の一部を負担する自主ルール作りや捜査協力を要請する考えだ。

 金融庁はさらに、銀行にビデオの保存期間の延長を求めるほか、偽造しにくいIC(集積回路)カードの導入や、カードでの引き出し限度額の引き下げなどを要請する方針だ。 偽造カードは、キャッシュカードの磁気テープに入力されている個人情報だけ読み取り、預金者の手元にカードが残るため、預金者が被害に気づくのに時間がかかることが多い。銀行の防犯ビデオの保存期間が1か月程度と短いため、被害が発覚した時点で消去されているケースも多いという。(読売新聞) - 1月20日3時7分更新


◆記事2:大規模カード偽造団摘発へ 被害、全国で10数億円

 

 ゴルフ場の暗証番号付き貴重品ロッカーから銀行のキャッシュカードを盗み、スキミングの手口で偽造カードを作り口座から預金を盗み出す事件が首都圏で相次ぎ、警視庁など捜査当局は、中国人と日本人の大掛かりな偽造グループに対し、19日にも一斉に強制捜査に乗り出す方針を固めた。

 スキミングでの銀行カード偽造をめぐる摘発は全国で初めて。被害は確認されただけで3億円、最終的には10億円以上になるとみられ、犯罪組織がカード社会の弱点を巧妙に突いている実態があらためて明らかとなった。

 強制捜査を受けるのは北関東の名門ゴルフ場など。このゴルフ場では関係者がグループの手引き役として関与した疑いがあり、詳しく事情を聴く。(共同通信) - 1月19日2時15分更新


◆コメント:云うまでもないが、人のカネを盗む奴が一番悪いのである。

 

 振り込め詐欺のニュースが少し影を潜めたと思ったら、今度はスキミングですか。

昨日捕まったのは、中国人だが、日本人にもやっている奴はいるのであろう。

こういう事をする連中というのは、自分で働かないで、人のカネを盗むことに関して、対して罪悪感が無いのであろう。記事2の手口を読むと、あたかも一種の「ゲーム」を楽しんでいるかのように思われる。彼らから見れば、きっと、ロッカーなんかにキャッシュカードを入れておく奴がバカだということになるのだろう。

性犯罪者の性癖は治らないから、住所氏名を公表しようか、という議論が進んでいるが、プロの窃盗犯も何度刑務所に入ろうが、全然懲りないらしいから、性犯罪者の扱いに関する論理を適用して、氏名、顔写真、住所(どこかに定住しているかどうかわからないが)全員公表するべきではなかろうか。


◆誰に責任があるのか。

 

 結論から云えば、窃盗事件なのだから、人の所有する金銭を不法に取得した奴が一番悪いに決まっている。

 ところが、ネット掲示板を読むと、予想したとおり、「簡単にスキミングできるカードを作り、何ら対処せず、しかも、クレジット会社のように損失補償をしない銀行がけしから」ん、という意見が多かった。

確かに銀行は、預金を集まるときだけ、ペコペコするくせに、客が暗証番号を抜かれて、被害にあっても、「損害賠償する法的根拠がない」と木で鼻をくくったようなことを云うのだとすれば、それは怠慢だ。

客から預かった金を守ろうという気持ちがもっと強くなければ困る。銀行という仕事は信用だけで成り立っているからだ。

しかし、銀行だけが悪いと断定するのは、一面的なものの見方だ。

キャッシュカード詐欺、スキミングにもいろいろな手口があるだろうが、こういう手口は、変な言い方をすれば「日進月歩」だろうから、その全てに対抗できるような防衛策を考えろといっても、技術の開発には時間がかかるだろう、と容易に推察できる。

また、防衛策、たとえば、何らかのソフトウェアを考案したとしても、大手銀行は全国に何万台にも及ぶATMを設置(銀行だけでなくコンビニの中にもありますね)しているのだから、その全てにソフトをインストールするにはどうしても物理的な時間がかかる。

新しい手口が発見された瞬間に万全の態勢を取る、ということは、従って、不可能であることが分かる。


◆預金者もカードをロッカーなどに入れてはいけない。

 

 今まで日本ではこういう悪質な犯罪は無かったのだから、初めて被害に遭った人が、無防備であったことを責めるのは酷である。

しかし、「振り込め詐欺(おれおれ詐欺)」と同じように、今や、世間でこれだけ騒がれているのだから、これからは、ゴルフ場でもどこでもロッカーに貴重品を放置しておいて、スキミングに遭ったら、被害者にも油断が遭ったとの責めを免れないだろう。

私は、このたぐいの犯罪など無かった頃から、今に至るまで、外出する際には、財布、カードなどは常に身につけている。ロッカーの鍵などその気になれば簡単に開いてしまう。

 それでも、もっと巧妙な方法で、カードを読み取られているかも知れないから、口座の残高は、頻繁にチェックするべきだ。自分の財産なのだから、それぐらいの気構えで守らなければいけないのではないだろうか? それこそ、「自己責任」である。


◆さしあたって、引き出し限度額指定が可能な銀行を使えば良いのではないか。

 

 先刻、調べたら、メガバンクの中で三井住友銀行は、1日の引き出し限度額が、デフォルト(口座開設時の設定)では300万円だが、今では、0~300万円の範囲内で、1万円単位で設定できる。ここに詳しい説明が書いてある。

現時点では、これが、一番現実的な対処であると思われる。

 他のメガバンクも可及的速やかに同様の設定を可能ならしめるべきだ。


◆繰り返すが、人の財産権を侵害する奴が、一番悪いに決まっている。

コンピューターウィルスのニュースを読んだ時に、いつも私は感じるのであるが、本当に一番悪い奴は、ウィルスを作ったばらまいて、人が困るのを見て喜ぶ、陰険な野郎なのだ。しかし、世間は、あたかもコンピューターウィルスを自然界のウィルスと混同しているかのようだ。

 とりあえず、感染しないように、とか、感染した場合の対処ばかりを論じ、肝心の犯人を捕まえようとする気持ちが弱すぎる。

スキミングは、要するに泥棒なのだ。

 人が汗水流して働いて稼いだカネを盗み、自分は働かずに遊んで暮らそうという根性の持ち主が一番悪いのであり、彼らを捕まえて、厳罰に処することが一番、重要な課題である。

そこのところを抜かして、いきなり、盗まれる人間や、カネを預かっている銀行の責任に言及するのは、思考の飛躍である。


by j6ngt | 2005-01-20 23:31

総合学習を見直しへ ゆとり教育の柱、文科省が検討←週6日に戻さないと、取り返しがつかないと思います。

◆記事:総合学習を見直しへ ゆとり教育の柱、文科省が検討

 

 文部科学省は18日、ゆとり教育を掲げる新学習指導要領の目玉である「総合的な学習の時間」(総合学習)の在り方を見直す検討を始めた。中山成彬文科相は同日、子どもの学力低下に関連し、総合学習より国語や算数(数学)などの基礎的教科を重視すべきだとの考えを示した。

ただ総合学習の見直しには、教育現場から「生きる力を身に付けるための処方せんだったはず」との声も上がっており、小、中学校への導入からわずか3年での見直し論議には反発も予想される。(共同通信) - 1月18日21時56分更新


◆コメント:総合学習と称する「自習時間」が週に4時間もあるのですよ。

以前にも取り上げたことがあるけれども、私の知る限り、少なくとも東京都の公立小学校・中学校では、「ゆとり教育」を導入する前から、これが教育か、というほど、学校・教師・授業のレベルが低下していた。

 その上に「ゆとり教育」を始め、土曜日を休みにしてしまい、さらに、国語・算数・理科・社会の時間をそれぞれ減らして、「総合学習」という「授業」が週に3時間も4時間も加えられた。

総合学習という曖昧な表現は、いかにも役人が責任逃れに考えつきそうな名称であり、実際に、総合学習の時間に何を行うかは、現場で勝手に決めろというのが文部科学省の指示であった。

 さすがは、国家公務員試験で一番成績が悪い奴が配属される役所と揶揄されるだけのことはある。驚異的な無責任さ、である。

現場の教師も給料が低くて、有能な人材がいないから、急に「総合学習」で「子供の個性を伸ばせ」などと、抽象的なことを云われても、何をしたらよいか分からない。

 近所に住んでいる、外国人を呼んできて、バナナを使った変なおやつを食って「国際感覚を養っ」たことにしてしまう、という、殆ど喜劇としか形容しがたい状況となった。

子供の学力の無さは、我々の小学生の頃と比較すると唖然とするほどであり、中学生が九九を覚えていない、ローマ字は全然分からない、などということが、普通になってしまったのだ。

私は、これは、国民を暗愚にして、統治しやすくするための、超長期的国家的陰謀なのではないか、その背景にはアメリカがいるのではないか、などとスパイ小説のようなことまで本気で考えた。

陰謀はともかく、せめて自分の子供は救わなければと思い、私立に入れた。どんなに程度の低い私立でも、公立よりはマシ、と本気で言われているのである。

教育と教養とは同一ではないが、教育がなければ、教養の素地が出来ぬ。

今日、日本で犯罪や不祥事が増えているのは(外国人による犯罪は別として)、教養の無い人間が増えて、そういう人間に限って子供が出来、教養がない人間の「拡大再生産」が行われている、という皮肉な現実が一因になっている、と、私は考えている。

以前、故・ライシャワーハーバード大学教授が「日本人の教育に賭ける情熱」を高く評価していたことを書いた。早く、その情熱を取り戻さなければならぬ。土曜日に休んでいる場合ではないぞ。


by j6ngt | 2005-01-20 00:20