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大阪豊中で38・4度 今夏の全国最高を記録 ←温暖化ですよ・・・・。

◆記事:大阪豊中で38・4度 今夏の全国最高を記録

 

 太平洋高気圧に覆われた日本列島は5日、各地で真夏の日差しが照り付け、大阪府豊中市では午後2時すぎに、今夏の全国最高となる38・4度を記録するなど、猛烈な暑さに見舞われた。

 気象庁によると、このほか堺(大阪)で38・2度、館林(群馬)37・6度、福崎(兵庫)37・3度、熊谷(埼玉)37・2度などとなり、各地で37度を超えた。

 今夏最高の暑さとなったのは帯広(北海道)34・4度、福島36・7度、前橋36・2度、金沢34・9度、大阪37・0度、京都36・9度など。6日も太平洋高気圧の勢力は強く、全国的に猛暑が続くという。(共同通信) - 8月5日19時51分更新


◆コメント:地球温暖化と無関係ではないでしょう。

 

 ここ一週間の暑さは、私のいる東京でもすさまじいが、全国的に同様の傾向を示しているようだ。

 暑いだけならまだしも、落雷で亡くなる方が多いのに驚く。

 7月31日には千葉県白子町中里海岸で落雷があり、当初9人が重軽傷と、伝えられていたが、翌日1人が亡くなった。

 8月3日、秋田県鹿角市十和田大湯のJA敷地内で、クレーンの運転をしていた方が落雷で死亡。

 8月4日、長野県松川町の「松川青年の家」のキャンプ場の炊事場に落雷があり、中学一年の男子生徒が一時心肺停止となったが、その後回復するものの、重傷。

 8月5日、落雷の影響で約4300世帯が断水 宇治・伊勢田町と小倉町一帯  - 京都

 8月5日、午後7時15分ごろ、島根県邑南町上亀谷の特別養護老人ホーム内の「ゆめあいの丘」広場に雷が落ち、盆踊り大会に参加していた子どもを含む10人が手や足に軽傷を負った。


◆雷と地球温暖化

 

 これほど、落雷による死傷者やその他の被害が連続して起きたのは、私の記憶にはない。

 雷と言えば積乱雲(入道雲)が発生させるものである。

 積乱雲は、地面が高温になり、、激しい上昇気流が発生し、その時に、地表付近の水蒸気が一緒に高く上昇するが、高空では、冷やされて、氷の粒となって出来る。

 氷の粒同士が上昇気流で煽られて激しくぶつかると、静電気が生じる。

 積乱雲の上のほうにはプラスの電荷がたまり、雲の下層にはマイナスの電気がたまる。

 下層のマイナス電荷が強くなると、地上にはプラスの電荷が発生する(静電誘導)。 その電位差が大きくなると、落雷が起きる。

 つまり、雷が多発するということは、激しい上昇気流を発生させるほど、地面が熱せられることが多くなったということで、それには地球温暖化が関係しているという仮説を立てることは、それほど無謀ではないと思料される。


◆他の国でも異常気象

 

 昨年は中国で、今年はインドのムンバイという街で大洪水が起きて、7月27日だけども140人が亡くなっている。

 わが国はスマトラ沖大地震のときには、自衛隊を派遣して救出活動に当たらせたが、今や、政治家の先生方は郵便局に夢中でなにもしない。


◆郵政民営化どころではないのだ。

 

 クールビズというのは、本当に下らない。

 ああいうのを「形式主義」というのだ。

「温暖化対策を考えていますよ」という「ポーズ」だけが大切なのだ。

 軽装、薄着にしたって、国会の中ではガンガンにエアコンを効かせている。これでは、温室効果ガスを減らすことに、何ら貢献していない。

 郵政民営化よりも先にやることは沢山ある。

 消費者物価は5年10ヶ月下落し続けている(東京都区部)。デフレはどうするのだ?

 拉致問題や、環境問題、イラクの自衛隊はどうなっているのか?

 多分、国会議員は誰も考えていない。


by j6ngt | 2005-08-06 03:40 | 地球温暖化

「100万人のキャンドルナイト」…東京←「地球温暖化を防ぐのは恐らく手遅れ」(地球環境概況2000)

◆記事1:省エネ考える「100万人のキャンドルナイト」…東京

 

 夏至の21日、夜景スポットの電灯を消して省エネや環境問題を考えるイベント「100万人のキャンドルナイト」が東京・六本木で行われた。

 六本木ヒルズ52階にある展望台「東京シティビュー」では午後8時からの2時間、フロアの明かりが消され、集まった人たちが、眼下に広がる大都会の夜景とは対照的な静かな夜を楽しんだ。 (読売新聞) - 6月21日22時17分更新


◆記事2:温暖化問題楽しく伝えたい 環境相が小学校で授業

 

「自分たちの行動で地球をどれだけ温暖化から守れるかを楽しく伝えたい」と、小池百合子環境相が20日、東京都江戸川区立中小岩小学校(佐々木定治校長)で教壇に立った。

 5年生の総合学習の時間に、児童約70人に対し、パネルを使いながら、南太平洋の島国ツバルは温暖化が進むと海に沈む可能性があることを説明し、温暖化の主な原因とされる二酸化炭素削減のために「冷房の設定を28度にする」「過剰包装を減らす」などの身近な取り組み方も紹介。

 小池環境相は「国会の動きもあるが、特別授業は重ねていきたい」と話している。(共同通信) - 6月20日13時3分更新


◆コメント:深刻な事態はちゃんと伝えなければだめだ。

 

 以前から、この日記(ENPITUは2002年4月から、ココログとエキサイトblogには昨年11月から、同じ文章を載せています)を読んで下さっている方は、またか、と思われるだろうが、ちょっとご辛抱下さい。

 地球温暖化ということは漸くこのごろ少し、真剣に話題になり始めた。

 Yahoo!ニュースには、チーム・マイナス6%に参加しようという、政府広報へのリンクが貼られている。しかし、甘い。


◆尤も権威ある、環境に関するレポート、国連環境計画の「地球環境概況2000」

 

 温暖化問題を含む、地球環境に関する尤も権威のあるレポートは、1999年に30カ国、800人の科学者などの共同調査・研究によってまとめられた、地球環境概況2000という報告書である。

 リンクを貼ったのは、その最後に近い部分、「概況と提言」という章で、日本語に訳されている。

 これは、非常に怖い。 要点を記す。

地球規模の水循環は、今後数十年間に予想される需要を満たすことができそうもない。

土地劣化が農業の生産性と可能性を押し下げている。これらの損失は、農地の拡大や生産性の向上によってもたらされた改善の多くをうち消している。

熱帯林の破壊の速度が速く、取り返しのつかない損失を防ぐことができない。失われた森林を取り戻すには何世代も必要であり、森とともに失われた文化は決して回復できない。


  • 環境悪化が目に見えるようになるまでには時間がかかり、政策立案者の反応も遅いため、地球上の多くの種が、すでに失われたかあるいは絶滅の危機に瀕している。かつて地球上に見られた多様な生物種の全てを保存するには手遅れである。

  • 多くの海洋漁業では、過剰捕獲が続けられており、資源の回復は遅い。

  • 人間の活動により、世界のサンゴ礁の半数以上が危機に瀕している。そのうちのある程度は生き残るであろうが、多くは手遅れである。

  • 開発途上地域の多くの大都市において、大気汚染問題が深刻化し、多くの住民の健康を損ねている。

  • 温室効果ガスの排出量増加により、地球温暖化を防止するのはおそらく手遅れであり、更に、京都議定書において合意された多くの目標は達成されないかもしれない。


 恐ろしいでしょう?

 最近は、より一層悲観的な予想も出ている。

 2025年には、世界人口の大半である50億人が水不足になり、今後100年以内に、中国で米の生産が8割減、ブラジルやインドでは小麦の収穫が大幅に低下する。

 日本は食糧自給率が低いから、水も食い物も不足するわけである。


◆海面上昇による水没

 

 これは、南極大陸の氷の量が想像できないので、想像しにくいのも無理もないが、南極の気温は、1940年代と比較すると、約2.5℃上昇している。

 それだけでも、神奈川県に匹敵する大きさの氷の塊が溶け出している。

 今後、100年間で5.8℃(これは地球全体)気温が上昇すると、海面が50cmから1m上昇する。

 1m上昇したら、数十カ国が水没。一番先に水没することが確実と言われている国、ツバルでは、国民の移住大計画を策定中。

 その他、バングラデシュ・モルジブなど。オランダも危ない。ハワイも勿論危ない。

 東京も大阪も、かなり内側まで水没する。わざわざお台場なんぞにビルを建てるのは愚の骨頂。


◆とにかく、水と食料が不足すると言うことは・・・・。

 

 何を意味するか。答えは簡単。人類は滅びるだろうということである。

 無論、これらは、科学者の予想が正しいことが前提となる。

 しかし、地球全体の気温の上昇、それによる海面上昇、水不足、食糧不足、異常気象の多発、などに、真っ向から異論を唱える有名学者が出てこないところを見ると、素人の私は、多分、「地球環境概況2000」の予想は正しいのだろうと、状況判断せざるを得ない。


◆これだけ深刻なことを「キャンドルナイト」とか「楽しく地球温暖化を考える」などといって誤魔化すべきではない。

 

 100万人のキャンドルナイトのサイトをご覧なさい。

 こりゃ、ロウソク屋の宣伝かい?

 全然深刻さがない。

 実際に深刻な問題は、深刻さを強調しなければダメだ。

 一昨日から、今日(今日は夏至だ)まで、3日間、夜の8時から10時まで、「電気を消してロウソクの明かりで好きな人と過ごす」とか・・・。

 そうじゃないでしょう(イライラ)。 そういう、悠長な問題じゃないのだ。


◆本当は殆ど絶望的。

 

 政府もマスコミもはっきり言いなさい。

 「このままでは、人類は滅亡します」と。

 あのね。京都議定書というのは、CO2の「排出量を減らす」ことを目的とするだけなのだ。

 つまり、温暖化の進行をほんの気持ちだけ、遅くできるかも知れない、という程度の効果しかないのである。

 仮に、CO2濃度を現状に保とうとするなら、一挙に、全世界がCO2排出量を70パーセント減らさなければならないと言われる。

 ところが、どうだ。京都議定書が目標とするのは、日本の場合なら、1990年の排出量より、6パーセント減らすというもの。はっきり言って、お話にならない。

 そして、もしも、今、この瞬間、CO2濃度を固定出来たとしても、温暖化の進行は数十年続くのだ。

 だから、地球温暖化の進行を食い止めるのは恐らく手遅れ、と専門家が言うわけである。

 全世界の政府は、全世界の人間を真っ青にさせるぐらい、アピールするべきだ。

 それで、事態が改善する保証は何もないが、今は、世界中の殆どの人間が、事の深刻さを全く知らない、ということが、最大の問題である。


by j6ngt | 2005-06-21 23:56 | 地球温暖化

「地球温暖化が進行している証拠が突き止められた」(BBC NEWS)

◆記事:「地球温暖化」の「証拠」発見される。(BBC)

 原文は、BBC NEWS | Science/Nature | Global warming 'proof' detected

http://news.bbc.co.uk/2/hi/science/nature/4495463.stm

です。



 NASAの研究者チームは、大気の温度変化を計算するコンピューターモデルと、海水温の計測を続けた結果、地球が太陽から吸収するエネルギーは、宇宙へ跳ね返すエネルギーよりも大きい、という確かな証拠を発見したと発表した。

 同チームの論文は今週号の"サイエンス"誌に掲載される。

 同チームによれば、これこそ、人間の活動(human activities)が地球温暖化の原因となっている動かぬ証拠である、という。

 この研究者たちは、地球のエネルギー収支の不均衡を証明するために、大気の最上部が太陽の光から受ける熱量と、逆に地球から大気圏外へつまり宇宙に反射される熱量の差を測定することを試みた。

 その結果、地球が吸収するエネルギーは、0.85ワット毎平方メートルだけ、宇宙へ戻すエネルギーよりも大きいことが、判明した。という。


◆専門領域なので、訳はこの辺にしておきますね。

 

 趣旨は間違っていません。それは確かなのですが、専門用語の使い方(BBCの記事だから、学者さんたちは、これでも随分かみ砕いて話しているのでしょうが)などの問題があって、理科系ではない私にはちょっと、綺麗な訳が出来ません。

 ご専門の若い方(別に若くなくても良いですけど)にお願い出来ればありがたい。

 地球温暖化が進行しているのではないか、というのは、ここ数年の世界中の異常気象や、ちょっと科学記事を気にしていると目にとまる、「世界各地の氷河の溶けるスピードが、どんどん速くなっている」等という記事を読めば、うっすらと分かります。

 但し、科学ってのは、数字で証明しなくてはいけないから、大変だね。



 素人が目で見てすぐに分かるように、こういうところはBBCのサイトは良くできているのです。英語が読めなくても、次の6枚の写真をご覧になれば分かるでしょう。

これは、かつて南米大陸で最大だったアルゼンチンの氷河これはスイスです。一目で明らかノース・カロライナ大西洋岸のハタラス岬これは、海水面の上昇により、水没してしまうのではないかと云われている、ツバルオレゴン州のフッド山。同じ季節に撮った写真ですよ最後は、「ホワイトスプルース、カナダトウヒ。トウヒというのは松科の常緑樹だそうですが温暖化で昆虫が異常に繁殖して、葉を食い荒らしてしまった、という画像です。


◆京都議定書なんて、甘過ぎる。

 

 京都議定書で決まったことは、この条約(議定書も条約も同じですわ。たまたま、議定書(protocol)という言葉が使われただけ)を承認して批准した国は、2008年~2012年の間にCO2(二酸化炭素)の排出量を、1990年当時の排出量の96%のレベルまで減らす。ということです。

 京都議定書で誤解されやすいのは、この条約は「排出量を減らす」ことを義務づけただけであり、地球上の温室効果ガスの総量を減らすことを目標としているのではない、ということです。

 はっきり言えば、各国に科せられた目標は、温暖化防止の観点から見れば相当甘い、つまり効果が低いものなのです。



 有る学者によれば、今現在の大気中のCO2濃度を維持するためには、直ちに、全世界がCO2排出量を7割ぐらいカットしなければならないとのこと。7割、70%ですよ。

 京都議定書が2008年から2012年で減らせといっているのは、たったの4%。

 だから、国連環境計画が地球環境概況2000で述べているとおり、地球温暖化を防ぐのは、「恐らく既に手遅れ」なのです。

 温室効果ガスは、先進国が化石燃料を燃やして電気を大量に消費するからです。

 従って、よほどの覚悟が無いと、確かに温暖化防止は無理ですね。

 暖房は火鉢とコタツ。冷房は使わない。車にも乗らない。照明はロウソク、テレビは見ない。パソコンも使わない。電車も全部廃線。会社までは自転車か徒歩。

 冗談ではなく、それぐらいのつもりにならないと、地球温暖化を防ぐのは無理。ということなのです。絶望的ですが、それが、現実です。


by j6ngt | 2005-04-30 01:33 | 地球温暖化

列島ポカポカ陽気、山梨では観測史上最速の真夏日 ←そんなのんびりした話ではない。

◆記事1:列島ポカポカ陽気、山梨では観測史上最速の真夏日

 

 移動性高気圧が本州を広く覆い、南からの風が吹き込んだ6日、日本列島は多くの地域で晴天に恵まれ、5月中旬~7月中旬並みの陽気となった。

 関東甲信越や北陸などでは、フェーン現象も加わり、気温が上昇。山梨県大月市では最高気温が30・2度と観測史上最も早い真夏日に。

 このほか、群馬県下仁田町で29・4度、茨城県大子町で29・1度など、春を一気に飛び越す暑さになった。

 東京都心でも最高気温が5月中旬並みの23・1度を記録。靖国神社境内のサクラ(ソメイヨシノ)の標準木は九分咲きとなり、東京管区気象台は満開を宣言した。気象庁によると、この気圧配置は7日まで続き、気温も高い状態が予想されるという。(読売新聞) - 4月6日22時30分更新


◆記事2:地球温暖化で北大西洋の海流消滅も、魚類に多大な影響か=米研究者

 

 米オレゴン州立大学の研究者アンドレアス・シュミットナー氏が30日、大西洋北部地域を温暖にしている主要海流が地球温暖化によって同地域に到達しなくなれば、漁獲に多大な影響が出る恐れがある、との研究を発表した。

 海洋学者はこれまでにも、温暖化で北極海の氷が溶けて海水が薄くなると、南から北に暖かい海水を運んでいたこの海流が弱まったり、消滅する可能性があると予想している。

 シュミットナー氏は、「大西洋と南欧の海水を循環させる海流が消滅すれば、北大西洋のプランクトンが本来の半分以下に減少する」と指摘した。 

 プランクトンは、海流の消滅により深層の栄養豊富な海水から隔絶され、減少するという。研究結果は、科学誌ネイチャーに掲載された。

 (ロイター) - 3月31日15時9分更新


◆コメント:地球温暖化の諸問題。台風の形成

 

 山梨は今日は大月だが、甲府は甲府盆地の中にあり、異常な暑さを記録することで知られる。

しかし、4月6日に真夏日とは、異常だ。異常すぎる。

地球温暖化に関心が無くても、ここ数年。日本の気候が明らかにおかしい、ということは誰でも感じているだろう。

昨年は、5月の末に最初の台風が日本列島に上陸した。

かつて、5月の台風など、想像も出来ないことである。

台風は熱帯性低気圧が発達したもののうち、最大風速が17.2m/秒以上になったものを指す。

台風は、海水の温度が上昇することにより、海上の高温多湿な空気が上昇気流となり、このとき、水蒸気が上空で凝結して積乱雲を形成し、激しい雨を降らせるものである。

水蒸気が凝結して雲になるときに放出されるエネルギーが暴風を作りだし、渦となる。

台風が以前よりも、早い時期に、大量に、しかも強い勢力をもって形成されると言うことは、海水の温度が地球温暖化により上昇していることと関係がある、と推測できる。


◆コメント2:北大西洋の海流が消滅したら、魚どころの話ではないのです。

 

 海水は太平洋からインド洋、大西洋に及ぶ超巨大なベルトコンベアーを形成している。


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 図をご覧頂きたい。この「巨大ベルトコンベア」は、1周するのに2000年を要する。

海流は、気候に大きな影響を与えている。

 ヨーロッパの多くの地は緯度が北海道よりも高いのに、北海道ほど寒くならないのは、低緯度(赤道に近い)で暖められた海水が、メキシコ湾流となって、北上し、ヨーロッパの西側を流れているからである。

海水の密度(単位体積あたりの質量)は、温度が低いほど、また、塩分の濃度が高いほど、高くなる(海水が重くなる)。

メキシコから北上してきた海流は、北に上ってくるにつれて、海上の冷たい空気に接して冷やされて、水温が下がり、水温が下がるとともに、塩分の濃度が増す。つまり、海水の密度が高くなる。

このような現象が、グリーンランドの東方の海で起こり、表層の(海面に近いところの)水は、海の深いところへ、ズシンと沈んでゆく。

この沈む力が、海洋大海流を起こす原動力になっていて、「熱塩循環」という。

昨年(だったっけ?)"The day after tomorrow"という、地球上の至る所が凍結してしまうという映画があった。

 あれは、この「熱塩循環」が停止したらどうなるか、と言う話を思い切り極端にしたものである。


◆熱塩循環が止まったら、ヨーロッパが大寒波に襲われるだろう。

 

 皮肉なことに、地球温暖化が、大寒波をもたらすこともあり得るのだ。

大西洋の、海水の近くにある氷河が、地球温暖化によって、実際に溶けつつある。

氷河は淡水(真水)である。

だから、氷河が大量に溶けて、海に流れ込むと、これから深いところへ沈もうとしている海水の塩分の濃度を薄めてしまう。

そうすると、海水の密度が高くならない、つまり、重くならないから、グリーンランドの東方で、深海へ沈まなくなってしまう。

 その結果、全世界の気候に影響を与えている海洋大循環がストップしてしまう。

 そうなったら大変だ。ヨーロッパはメキシコ湾流の暖かさの恩恵を受けられなくなり、極寒の地となってしまう可能性がある。

 くりかえすと、

 地球温暖化→氷河の溶解→北大西洋の海水密度の低下→熱塩循環の停止→ヨーロッパ寒冷化ということである。

 記事2でオレゴン州立大学の教授が、地球温暖化により、北大西洋の海流が消滅するかもしれず、その結果、漁獲に大きな影響が出るだろうと主張していることが、伝えられている。

 勿論、間違いではないが、魚が捕れるかどうか、というよりも、海流が消滅(熱塩交換が停止)したら、今よりももっとすごい異常気象が、地球上の至る所で起きるだろうということこそが、大問題なのである。


by j6ngt | 2005-04-07 00:49 | 地球温暖化